原点・出発点
とある日、あるグループ展に友人が出展しているので観に行って来ました
次の日(だったかな?)この展覧会に参加してみませんか?とお誘いをいただき、縁とタイミングを感じたのでぜひ宜しくお願いしますとお返事する、それが今夏出展する「第8回 菜々燦会」
(👉「菜々燦会」とは?以前の記事をご覧ください☺)
グループ展に参加すること自体、特に珍しいことではないにもかかわらず、なぜこんなにこの展覧会の話をするかには訳があります
このブログで何度か書いているとおり、この会場は非常に思い出深い場所なんです
ここにこのような形で帰って来るなんて…時の巡り合わせに目を開かされます
2011年
今から13年前、この場所で個展をしました
(ちなみにこの年の3月11日に東日本大震災が起き、その3か月後に個展があったのです.当時、電力が制限されている期間だったのでエアコンは使用できず、初夏間近の蒸れた暑さを感じながら会期中過ごしたのを思い出します)
初個展から6年経っていました
銀座で個展をしても地に足がついていない制作では、この先続かないという直感がありした
当時のわたしはインスタレーションという展示スタイルとコンセプチュアルアートに目がくらんでいました、それはキャンバスに向かって絵を描いたり、肉体労働を伴うコツコツと地道に積み上げる彫刻の仕事とは異なるものでした…流行を追うよりも仕事の基本であるデッサンのやり直しから始めることにしたのでした
絵を描くうえで、特に難しいと言われている人間の「手」.手が満足に描けるようになれば、何だって描けるようになる.と信じて描きまくる日々
最初はクロッキー帳、それからロール紙に移り、個展を開くまで3年間デッサンに向き合いました…「ものをみて描く」という強いこだわりと「手を描けるようになりたい」というそれだけの欲求を満たすため、どこまででもやろうというストイックなメンタルがエンジンでした
このロール紙に描いた制作は作品というより修行そのものです
これが原点・出発点となっています、もうこのような制作はできません
少し文学的な視点からこのことをみてみると、個人の記憶やターニングポイントが地球規模の大きな現象と重なるのは宇宙の法則(のようなもの)とのつながりを感じさせます…個人的な記憶と大きなものとのつながり…そうだ、こういう小説を読んだことがある…思い出そうとしているのだが、思い出せない💦(タイトルわかったら追記します)
今回の展覧会では、この作品を出品します
過去作と対面するのも10年振り!
実際に観に来てくれる方々や、オンラインを通じて観てくれる方々に、このデッサンを一緒にまた新しく観て頂きたいのです
「ものをみて描く」ことから「ものをつくる」へと移行する仕事の最中に、このデッサンはどのように映るのだろうか自分でも予想がつきません
このロール紙作品には「なくなる/水」というタイトルを付けました…「なくなる」いう語は反語として、、、つまり描くことの尽きない情熱と創造への熱意はなくならない.という意味が隠されています
「なくならない」という意思を示したかったのです(ひねくれてわかりにくいタイトルだな苦笑)
この世にかつてこんな作品が存在していたのだということを、今生きている人に見てもらいたい
是非会場でご覧いただきたいです
描きまくれ
時の巡り合わせに乗っかって、過去の自分を見つけ、創造への情熱や熱意を思い出したのでした
描いて描いて描きまくれ.と言われているような気がする、これ、昔のわたしからのメッセージ!?
夏の展覧会が終わったら3年振りの個展が控えています、10月11日から20日まで埼玉県川口市にある「M-gallery川口」で開催します
旅に出る前にコンタクトを取り下見に行き、オーナーさんとお話しして来ました
この会場、コンクリート打ちっぱなしの壁が特徴なんです.素材にまけない作品のパワーが必要です
グループ展は旅で得た色が入った作品を展開します、海外の街並みは明るい色に溢れていて、そのみずみずしい印象は新たな可能性を制作に与えてくれました
個展はモノクロを中心とした作品の展開になります.前回の個展以来、ほとんど作品を露出していないのでこの個展は特に意味のあるものになります
描いて描いて描きまくれ!
「10年かけて出発点に舞い戻る」を読んでくれてありがとうございます
13年前に作品を観てくださった方々が、今回この展覧会を見に来てくれたらどんなに嬉しいだろう…あの時会った人が健康で毎日を少しでも明るく活発にしてくれる「何か」を持って生活しているだろうことをイメージしています…10年経てば変化するもの、なくなるものもあるけれど、あの時付けたタイトル「なくなる」でも「なくならない」と強く言い返すものを信じて、制作の手を動かしています
「なぜ描くんだろう?」と袋小路に入ることがあります、絵を描くことから逃げることもあります、それでもまた戻って描いている.それを積み重ねています.
小さなドローイングをFacebookで公開しています、どうぞご覧ください
初めて海外を旅しました.帰国後、作品にどんな影響があるでしょうか?
帰国後の新作を含めた内容になります!
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■「第8回菜々燦会」
■会期:8月27日(火)~9月1日(日)
■開催時間: AM10:00~PM5:00(初日PM13:00~、最終日PM4:00)
■場所 :春日部市中央公民館 2階ギャラリー
>住所: 344-0061 春日部市春日部6918-1
>電話 :048-752-3080
>交通 :東武野田線(アーバンパークライン) 八木崎駅 徒歩2分
■Dates : August 27 (Tuesday) - September 1 (Sunday)
■Hours: 10:00 AM - 5:00 PM (from 13:00 PM on the first day, 4:00 PM on the last day)
■Place: Kasukabe City Central Public Hall 2F Gallery
>Address: 6918-1 Kasukabe, Kasukabe City, 344-0061, Japan
>Telephone: 048-752-3080
>Transportation: Tobu Noda Line (Urban Park Line) Yagisaki Station, 2 min. walk
■Exhibition venue ULR: https://www.city.kasukabe.lg.jp/soshikikarasagasu/chuokominkan/gyomuannai/2/3/1/5622.html
こちらは埼玉県春日部市にある中央公民館で行われている定期的な展覧会です
天井が高く、壁面と床面の広い贅沢な空間をめいいっぱい使い平面作家6名が会場を作り上げます
この場所で作品を展示するのは13年振りです、どんなことができるか楽しみです
旅で持ち帰った様々な要素を反映させ大きな空間に展開するのは新しい挑戦です
ぜひぜひ会場でご覧ください
お待ちしています
個展の開催が決定しました
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■10月11日~10月20日
MegumiKaraswa個展
M-gallery川口
埼玉/川口
こちらも併せてご来場をお待ちしています☺
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