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執筆者の写真Megumi Karasawa

本を読み、文を書く

本を買う


久しぶりに書店で本を買う

数か月に一度は衝動的に本を買って貪るように読む時期があります

10月某日モヤモヤが立ち込め書店に行き眼に留まった本を選びました

4冊を書店で1冊はネットで購入し読み始めたらまあほんとうに勇気付けられ励まされ眼を開かされました!気持ちスッキリ


2022年身体やメンタルの不調が膿のように出てきてかなりしんどい時期を経験しました

2024年10月も後半になった頃…周囲の物事や人の流れに変化があって自分が新たなフェーズに入っていくようなざわざわした感じ、違和、寂しさ、チクりとした感触の行く先がどこに向かっているのか、何を報せているのか、何かの前触れなのかと詮索していたとき、まあ良い方へ向かってるんだよ?とおもえた今回の選書📚

人生で初めて?というジャンルの本を買ってみたのも冒険だったし、、こういうことだったのか!こう考えればいいのか!といった本の面白さにも出合えました

疲れたときの甘いもの…労りのスイーツのような、労いのプレゼント、「自愛」のように本を買うという行為があるのでした


親友や知人、同業者、何かしら接点がある人、サークル、ママ友、ご近所さん、SNSのフォロワーさん…様々な人間関係がわたし取り囲みその人となりを(なんとなく)知っているし対話やチャットをしたこともあるけれど、内面の奥底に抱えるものを話せる人はどのくらいいるかな

人って近しい人だからこそ言えないようなことを抱えているし、聞いてもいけないとおもうし…

心配かけたくない、〇〇だとおもわれたくないといった複雑な胸中を話すことに躊躇いを覚えるのはわたしだけではないはず…

そういうとき本は存在を増します

読みながら何も知らない人の書いたことなのにどうして共感してしまうんだろう、人を信頼するのには時間がかかるのに一読でそれを信じてしまえるのはなんでだろうと疑問をもったのも今回はじめてのことでした

著者が個人的な知り合いでその人の性格や外見や内面を知っていたら違った印象や感想を持つ気もする

んだよな、どんな人物か全く知らない人だから成果物(=本)の内容そのものがすっーと入ってくるのかもしれません

生身の人間との対話じゃなく書かれたものに救われる…安心したかったことに触れてくれる…という体験をさせてくれるのが本という存在です



書店で本を選び購入する時間は「自愛」のひとつ、自分に本をプレゼントしてみよう
数か月振りに「自愛」…自分のために本をプレセントした

どんな本読んできた?


本を読むのがすきというと

「どんな本がすき?」

「どんな本を読んできたの?」

と聞かれます、しかし…自慢できるくらい色んな本を読んできたわけではないし読書量は平均より少し多いかなという程度、文学作品として世の中に知れ渡るような本も読んでないこともあります

それでもカッコつけて〇〇を読んできた、若いころは▲▲▲と■■■に影響を受けたと言ったこともありまして…知的さを演出した想い出が蘇ります

虚栄のために偉大な作家の名前を出してもね中身が暴かれていくものです

どんな本を読んできたかを知るとその人の歩んできた道や価値形成に与えた影響を窺い知ることができて実は面白いのです

(ちなみに日本人の年間平均読書量は、文部科学省によると年間12,13冊とのことです)


そんなわたしですが唯一全集を読んだことのあるのは「渡辺一夫」

難しいことを品のある澄明のある文体で書き、読んでいて文学とは何か、こうだというカタチ、ひとつの地図をみせてくれました

文学のもつ学問的な難解さに多様な知識と忍耐と意志、志を持って立ち向かい一語一語を丁寧に掘り下げる研究は気高く尊く神々しいものがありました

決して偉ぶることはなく文体からは清潔感のある美しさと気品があり謙遜する語り口は誰もマネできません

作品世界をシンプルに面白がることの喜び、文学という豊穣で高大な海原に航海する冒険と野心、この世にある文字ひとつひとつに敬意と賞賛と愛情を注ぎ文学と共に生きた人です

このような次元にいる人が日本人で、わたしと同じ国籍だということが誇りでした

渡辺一夫先生の影響でフランス文学に興味を持ち一時期集中して読んでいました

フランス文学のほんのほんの一部のほんの一端の歴史を知り読む機会を得た時間はいまとなっては貴重な日々でした

その中でよかったのはロマン・ロラン、アンドレ・ジッド、アナトール・フランス、カミュとマルタン・デュ・ガールでした

あの頃集中して読んでいたときはまるで活字が食事でした!

文字を体内に入れるように読んでいて、本は食べ物と認識していました

いまはこんな状態になるまで読むことはないけれど、本がすきなことはかわりありません


フランス文学の専門家であり学者でもある渡辺一夫先生の影響でフランス文学のほんの一端を知れた読書体験は貴重な時間をもたらしました
一時期フランスの作家の本ばかり読んできました

本好き、書くことも好き


ブログを書くこともすきなことになりました

最初はこう…読む人にとって少しでも役に立つ内容にしようと書き始め、「アート作品を海外に発送する」という記事がそのスタートとなりました

この記事から止まっていたブログを動かしたのです

いまは直接人の役に立つような内容かというとそうではなくて、自分にとって書く時間を持つことが大切だから書いています

描くことと繋がっているなとおもうのは時間の質や内容に類似する部分があるからです…現実世界で起きたあらゆる経験や情報を一旦落ち着かせて内観する時間になっています

自分自身に向けてエールを送ったり、読む人を思い描きながら書くこともあります

もっと難しくなく伝えられないかとおもいながら作品のことや制作について書きます

本と一緒でわたしが直接話すのではなく想いを別のカタチに変えると、そのものの持つ物質的な存在感や温度によってすーっと人の中に入っていくのです


絵を描く人って作品を言語化したり自分のしていることを話すのが苦手な人が多いというイメージがありませんか?

絵を観るときに「あーだ、こーだ」と説明されるのを嫌におもう人もいらっしゃいますが、それと同じくらい「あー!こういうこと!」と話しを聞きたい人もいらっしゃいます

ギャラリーにいるとけっこう話しをしたい人、聞きたい人がいらっしゃるので、その時の会話をブログの内容にします

こんな配慮があったらよかったなとその時見落としたものを拾いあげながらテキストを書きます

言いたいことと書いたことが整理されるとスッキリするし気持ちが良くなります

このスッキリが読むことと書くことのエンジンになっているのです


秋と言えば芸術鑑賞や読書といった文化的なことをすることは多いのではないでしょうか、本を読むことと書くことについてブログに書きました
どんな秋をお過ごしですか?

「本を読み、書く」を読んでくれてありがとうございます


数か月ぶりに書店で買った本にひとり静かな興奮と刺激、感動を噛みしめています

このブログを読んでくれる方は自分にプレゼントをするならどんなもの?こと?を選んでいるのでしょうか

以前朝の番組で「ご自愛」をテーマに特集していましたが、わたしにとってそれは「書店で本を選んで買う」ことでした

いつも図書館で借りて読むことが圧倒的に多いので、買うことはまさに自分へのご褒美

それに最近は借りても期限内に読み切れなくなってしまうので、手元にあるっていうだけでゆったりのんびり読めるのが良いですね

気付けば秋も深まりイベントがひとつひとつ終わってしまう寂しさと冷たい風、年末に向けてこのまま一直線に進んでしまいそうです

その前に気になる展覧会がいくつかあるので寒くなる前に観に行ってきます

皆さまも風邪にお気を付けて一度きりの今年の秋をたのしめますように🍁


展覧会の詳細レポートをブログにアップしていきます

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