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執筆者の写真Megumi Karasawa

渡航前の手詰まりをチャラにしたリスボンの色

更新日:6月3日


ポルトガル・リスボン、女ひとり旅を終えて日常生活に戻る
旅から一ヶ月経ちました

ちょうど一か月前の今日

22時ドバイ行きの飛行機に乗りリスボンへ旅立ちました


あれから一か月…時間はなんて早く過ぎるんだろう…

帰国して一週間は全く体と頭が機能せず、旅先で起こした体調不良がくすぶり内科に行き処方箋をもらいました

頭と身体がフラフラして地に足が付いてない感じ…飛行機でかかった重力がずっしりとのしかかるような重い感覚と眠気、深夜は覚醒して眠れないという毎日

十日過ぎたあたりから徐々に取り戻し、いつもの日常生活が始まった感

それでも深夜に目が覚めてしまい、不眠気味…

時計の針と体内リズムのズレ、行きの飛行機の中にいる自分、時空と現実が混乱状態なのでした


そんなある日の夜遅く、旅のスナップを描いてみようと気軽な気持ちで紙を用意し、リスボンの街並みを思い出しながら描いてみると、それまで詰まっていたものが一気に流れ出したように気持ち良く開放的になったのでした.久しぶりに絵を描いて高揚する気分を味わった!

渡航前から仕事の手詰まりを感じていて、小さな紙にドローイングすることにさえ臆病になっていたので…これは大きな前進.「旅」という大きなインパクトが入ったおかげで、

衝動が堰を切って勢いよく流れ、詰まりの原因であるマンネリと退屈という汚れを落とし、感動と楽しむという新鮮な水を管に通し創造を循環させたのでした



リスボンの色とりどりの家と街並み
リスボンは色にあふれていた、レトロモダン

リスボンに行かなかったら描けなかったであろう産物…


ジェロニモス修道院・ベルンの塔・グルベンキアン美術館・ポンバル侯爵通り・カテドラル・サンタ・ジェスタのエレベーター・コメルシオ広場・アルファマ地区からの眺め…

海と空、廃墟と落書き、石畳み、路面電車、雑踏、夜の食堂、広場とロータリー


みるみる再現される断片は、その時の感情と共に「わたし」というフィルターにかけられます

建物は骨組みを露わに構造的に、色に溢れた街は青と白を基調に、記憶と時間は縫合されコラージュ作品に生まれ変わる

「現在のリスボン」は現代的でおしゃれで若々しく、活気ある夜の短い街、ところどころアクセントみたいに廃墟があって、落書きが人間臭さを強調する

見るものすべてが色と光に溢れてきらめき眩しい

時に空は高すぎて、時に低すぎる

海と河は深く浅く遠く近くに感じる

旅以前に感じたポルトガルのイメージを払拭するものでした

ポルトガルの国旗の色、赤と緑.

補色の作り出す強烈なコントラストは街のどこにも見受けられず、ノスタルジックでオリエンタルな匂いと懐かしさも併せ持つ青と白が映える美しい街…

内陸ではなく海洋を見据え船で世界を開拓する冒険に出た航海者の国であることを今でも感じさせます


ポルトガルは15世紀に世界に目を向け多くの土地を発見しました…インド、アジア、ブラジル…

海外進出の進展とともに航海術・天文学・宇宙学・地理学・などの経験科学が発達していることも興味深い

20世紀に入り独裁政権は崩壊、軍主導であるにも関わらず、ほとんど無血で終わったこの革命が「カーネーション革命」または「自由革命」であり、現代ポルトガルを語る鍵となっています

ポルトガルの歴史をひも解きながら、街と人を見る

更によく見ることに繋がる…もっとよく見たい…


※「ポルトガル史(増補版)」金七紀夫 彩流社 2003年4月20日増補版第一版 参照


リスボンは青と白色が映える海洋の国
「広場とロータリー」

旅でみてきたものを絵にすると、こんなに実感するものがあるかというくらいリアリティを伴い、イメージは広がります

日本にいて見たことがなかったこの風景(👉中心街の広場に円柱の彫像がそびえ立ち、その周りはロータリーになっている)これはとても面白いモチーフでした

また旅したい…

小さなドローイングはすでにFacebookで公開しています!そちらも併せてご覧ください

さてこの大きな経験をした後で作品にどんな影響があるでしょうか?

帰国後の新作を含めた内容になります!

👇👇👇

■「第8回菜々燦会」

■会期:8月27日(火)~9月1日(日)

■開催時間 :AM10:00~PM5:00(初日PM13:00~、最終日PM4:00)

■場所 :春日部市中央公民館 2階ギャラリー

>住所:344-0061 春日部市春日部6918-1

>電話 :048-752-3080

>交通 :東武野田線(アーバンパークライン) 八木崎駅 徒歩2分



■Dates : August 27 (Tuesday) - September 1 (Sunday)

■Hours: 10:00 AM - 5:00 PM (from 13:00 PM on the first day, 4:00 PM on the last day)

■Place: Kasukabe City Central Public Hall 2F Gallery

>Address: 6918-1 Kasukabe, Kasukabe City, 344-0061, Japan

>Telephone: 048-752-3080

>Transportation: Tobu Noda Line (Urban Park Line) Yagisaki Station, 2 min. walk



こちらは埼玉県春日部市にある中央公民館で行われている定期的な展覧会です

天井が高く、壁面と床面の広い贅沢な空間をめいいっぱい使い平面作家6名が会場を作り上げます

わたしがこの場所で作品を展示するのは13年振りになります.2011年ここで個展を開催しました


今回持ち帰った様々な要素を反映させ大きな空間に展開するのは新しい挑戦です

ぜひぜひ会場でご覧ください

お待ちしています


個展の開催が決定しました

👇👇👇

■10月11日~10月20日

MegumiKaraswa個展

M-Gallery

埼玉/川口


こちらも併せてご来場をお待ちしています☺

展覧会の詳細レポートをブログにアップしていきます

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