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執筆者の写真Megumi Karasawa

ぽるとがる紀行いべりあ半島への扉#2

更新日:5月14日



ポルトガル リスボン アルカンターラ図書館 4月25日カーネーション革命 ポルトガルとスペイン両国のアーティストによる絵画展
Diálogos Ibéricos

会場になったアルカンターラ図書館の地下にはオルタナティブ・スペースが二部屋あります

その一室が今回の会場

休館日に参加者が集合し、SNSを通した言葉のやりとりだけだった方と直接対面したときの感激と緊張、刺激ある瞬間は今でも鮮やかに思い出します

参加者は日本人のわたしに会うと驚くほど友好的で愛情に溢れ、受け入れてくれているのが分かりとても嬉しかったです

Google音声翻訳などを通じて自己紹介が終わり、詩集や今回の展覧会のカタログがプレゼントされました

カタログはデザイナーがデザインを手掛け数十回の修正をして完成したものです

実際に手に取ってみると紙の材質や印刷の色も素晴らしく品があり、立派な小冊子として販売できる出来栄えに感動しました

各々の作品を運び入れ図書館内部を案内してもらい午前中は終了!

お昼は皆で近くの食堂へ行き、初めての乾杯

わたしはお酒が飲めないのでグラスワイン(白)一口舐める程度…同じくお酒が飲めないスペイン人の女性にこう教えてもらいました

「乾杯するときにお酒を飲まないと良くないことが起きると小さい頃、母から教えられた、だから飲めなくても口をつけるの」日本もお祝いの席で日本酒に(口をつける程度でもいいから)飲むふりをするのと同じ発想だったので「日本も同じです」と応えたら、「Si」と言って大きく頷いていました

それからスペインのワインの話や、ノンアルコールビールのことを「カナ」と呼ぶこと、日本酒(SAKE)やビールについて話しが広がりました

(些細なやりとりですが、こういった細部が旅を彩ります)


壁面に作品を展示する方法
作品の展示には皆が協力してくれました

 昼食後は協力しながら作品を展示していく作業になりました

設営はこちらで行っているやり方とほとんど違いはありません

作品と作品の間隔、作品の高さと水平を考慮し壁面に釘を打ち、作品を掛けていきます

グループ展の会場構成は基準となる作家の作品の配置が決定した後で、他の作家の配置が決まります


✓作品の高さは視線よりやや高め

✓統一感を損なわないために基準となる作品の高さ或は中心を他の作品が合わせる

✓作品サイズの中心か、作品の上部に高さを合わせるかを選択すると全体がまとまる


これは日本のグループ展でもほぼ同じやり方なのではないでしょうか

再確認といったところ…


今回あるアーティストがそれまで見たこともない方法で作品を壁に展示していたので参考になりました

シンプルな材料で効率的に確実に作品の高さを揃える方法だったので「なるほど!」と頭の中で電球が光りました!また彼はキャプションを付けるときも構成した作品を優先し敢えてキャプションを付けないという選択をしていました

(しかしそれは却下された…)

数名が参加するグループ展ではアーティストのエゴが散りばめられます

それを目撃し拾うことは愉しみでもあります

他者と違うことをするにはこだわりや美的感覚があってのこと、それまでの知見と知恵がそうさせるので、みていて面白い(それってなにも持たないよりずっと興味深いこと!)


会場全体が整った後、キャプションを付けました

キャプションは作品に対して右側の隅に、文字は左揃えで印刷されていました

すべての作業を終えて残ったメンバーで一杯のワインとチーズで乾杯し刺激にあふれた前日はあっという間に終わり、外は暗くなり始めていました



展覧会のキャプションの貼り付けかた
キャプションは右の隅、文字は左揃い

 このレポートを書いているのは不思議な気持ちになります

なぜなら作品を送って終わり…そんな風に展覧会に参加しようとしていたからです

しかし梱包準備をしながらある時ふとリスボンに行ってみようと思ったのです

初めて海外に出ること、初めて海外の展覧会に出展すること

重大な決意や決心を伴ったのかと思いきやあっさりと挑戦を受けて立つような感覚でリスボン行きを決めたのでした

そうとなると一月の中旬に旅行会社三社にファーストコンタクトを取り旅のプランを伝え見積りをもらい最終的に一社に決定するまで勢いのまま進んでいました

 その頃のメモを確認したら、作品の梱包に約三週間、旅行会社にコンタクトを取り、作品発送後すぐに旅行会社に内金を払ったとなっています

作品を送り出したと同時に旅の手配も済んだ模様…この辺のことは記憶にありません…行く気満々…


●作品が海外でどのような反応を得るのか

●参加するアーティストに会いたかった

●リスボンに行ってみたかった


シンプルな欲求に従い、その要求に従うのは何年振りだったんだろう?

大胆さと不安と期待をひとり抱えながらまだ見ぬ四月が幻のように遠く長い月に感じた一月の終わりでした


次回に続く☺


ポルトガルでカーネーションと言えば「革命」のシンボルとして多くの国民が認知しています

「ぽるとがる紀行いべりあ半島への扉」を読んでくれてありがとうございます


今回の記事は展覧会前日の様子と旅を決めた様子と二本立てのレポートになっています

次回は初めての海外渡航に関してを中心に書くことになります

(出発前にした準備などを記憶を辿って書きますね)

展覧会の始まる2日前の夜にリスボンに到着し、次の日に搬入と設営がありました

フィジカル・メンタル的にこの日程を選んでよかったです(1泊追加した)

この経験が作品にどのように影響をするのか、経験から反映されるものは何だろう?

それを発表できる次の展覧会はこちらです

帰国後の新作を含めた内容になります!

👇👇👇

■8月27日~9月1日 春日部市中央公民館2F展示室

「第8回菜々燦会」


こちらは埼玉県春日部市にある中央公民館で行われている定期的な展覧会です

天井が高く、壁面と床面の広い贅沢な空間をめいいっぱい使い平面作家6名が会場を作り上げます


わたしがこの場所で作品を展示するのは13年振りになります

2011年ここで個展を開催しました

ロール紙に描いた作品を会場の天井から床に垂らし作品世界を大胆に展開する

インスタレーションを行いました

今後の仕事に弾みをつけようと気負っていたことを思い出します

個人的にこの場所で作品を発表することは活動初期の自分の姿を思い起こし

感慨深く感じます


今回持ち帰った様々な要素を反映させ大きな空間に展開するのは新しい挑戦です

ぜひぜひ会場でご覧ください

お待ちしています


個展の開催が決定しました

👇👇👇

■10月11日~10月20日

MegumiKaraswa個展

M-Gallery

埼玉/川口


こちらも併せてご来場をお待ちしています☺


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