一貫性と変化ー切り替えのタイミングー
とあるギャラリーのグループ展に参加したとき最終日に任意で参加者+ギャラリーオーナーを交えた講評会が行われた、今でも時々気になってしまう言葉がある
ギャラリーオーナーが言ったことだ
「描いた作者が同じ人だと思えない、(2つの)作品の雰囲気が全く違うから」
「どちらかに絞るか、統一した方が良い」
ということを何名かの作者に言われたのだ
それは作品に一貫性を持たせろということなのかと解釈したが、これには疑問が残った
一貫性は美徳なのだろうか
描いたものに統一性がないというのは不利?
同じやり方で描くこと、変化させないこと、やり抜かねば…不利?
人の姿勢もそうだが、絵はもっとわかりやすくて、ひとつに絞り同じような雰囲気の絵を描き続ける
それにこだわることが一貫性なのだろうか
なぜ芸術だけが頑なに一貫性を求められるのか
(他のジャンルはどうかはわからないけれど…)
これらを考えてみたい
また「柔軟に」物事を流動させ都度つど選択をすることは作品にどんな印象を与えるのだろうか
物事は絶えず変化し確実なことは何もない、人の感情にはムラや気まぐれがある
絵だって人間のように、一枚一枚流れやリズムがありひとつのスタイルに収まらない
どんなスタイルで描こうとも作者が誰かがわかることが望ましい…絵を描く動機や本質的な部分がブレないことが大きな枠組みの基本になる
という基本からして「一貫性」を持たせることは、その人の主義・主張を視覚化するものであり作家の信念が込められた強さのある作品になるのだった
芸術家はある作風を確立し、世間から求められ、一貫した態度と一貫した作品を描き通すことで人に信用を与え信頼がおける人という評価を得る
また描く選択肢を広げず、そこに留まることは簡易に行動を決定できるというメリットもある
反対に、一作品毎に作風を変化させれば、作家の主義・主張を観者は理解できず混乱し信頼できない人という印象を与えることになる
慣れ親しんだやり方にこだわってしまうのは脳の構造にも関わる話しだ
これには「一貫性の原理」が働いている
人間は自身の行動や発言、信念などに対して一貫した態度を取りたがるという心理を持っている
その背景には一貫性を保つことによって他者から高い評価を受けたい、選択肢を拡げずに済む社会性と簡便性があるのだった
「あなたの作品には一貫性がない」
と言われたとしよう
そのとき去来するのは、一貫性を保つことを優先するか、そうでないその時の絵の勢いを優先するかだ
形式的な姿勢を示しただけの作品が、絵画の目的や自身の意思と矛盾していたとしたらどうなるだろう
「一貫している」というジェスチャーだけでは絵は「描かれた」と言えないのではないか
変化や変化してしまう状況は実は多くの人は苦手で目を逸らすことがある
変化したいと言いつつ、できるだけ自分の思い通りであって欲しいと願う
作品なら尚更、変化を求めるよりそれを貫くほうが、芸術家の情熱や頑固さ強靭な精神を印象づける…と考える
「柔軟に作品を変化させる」と書くのは簡単だけど実際はそう簡単にできるものではない
(スタイルがひとつであるほうが、他を学ばなくても済むからね)
フランシス・ピカビア(Francis-Marie Martinez Picabia,1879-1953)は作品のスタイルを目まぐるしく変化させることで有名だった、新しいものを追って夢中になったスタイルは冷めるのも早かったが、多くを取り込んでオリジナルのスタイルを確立した
変化し続けることに「一貫」していたのだ…なんて面白い!
このまま一貫して続けるか、切り替えるか、そのタイミングは?
その基準をどこに置くかということだけど、自分のものの見方にこだわっていると見えなくなるものが多い
問うことを止めないことがひとつとしてある
自分と作品に耳を澄ませて留まることを拒否すること、「No」を選択することをためらわない…
多様な切り口で描けないだろうか、ジャンルをまたいでみよう…といった視点の切り替えも有効だ
切り口の多さと柔軟性のある作品がわたしの気分にフィットするのだった
誕生日のWish List
先日、無事に誕生日を迎えました
この1年間は濃かった~
いまここにいられることに喜びを感じ静かに噛みしめています
フィジカルとメンタルが健康でいられるって、こんなに貴重で尊いことだったんですね!
絵を描くこと=自分のアイデンティティなのか悩むこともある中で、描ける喜びも同時にあって複雑にからまる感情と思考に日々葛藤しながら過ごしています、そこで躓いたら1年はあっという間に過ぎてしまうので、今年はWish Listを作ってひとつひとつ楽しく叶えていきます
Wish Listー来年の誕生日までに叶えたいことー
🪄個展を3回開催する
🪄グループ展に2回参加する
🪄国内ひとり旅、滞在地で3泊し作品を制作
🪄小さなカフェで個展する2回
✅カーテンを変える
🪄アトリエに掛時計を掛ける
✅靴(スニーカーとオシャレ靴)を買い替える
🪄読書、年間100冊
🪄ブログを週2回→3回更新する
🪄私服はモノトーンで帽子はカラーものでアクセントをつけるコーデ
🪄スカート3枚、トップス5枚新しく
✅新しいバスタオル、フェイスタオルに買い換える
✅新しい分野の勉強を始める
🪄運動を土日と週1回続ける
✅アトリエ物件探し
🪄収益の柱となる仕事を増やす
🪄エステに行く、セルフケア
🪄自分に合うメイクを学びに行く、セルフケア
🪄海外に個展かグループ展をしに行く
🪄1週間に1回図書館で静かに週の計画を立てる時間を持つ
🪄家族のB.Dにステキなプレゼント🎁を贈る
🪄2か月に1回、美術鑑賞
🪄平日の家事🧺🧽全力、土日は休む
🪄早寝、早起き4時半起床、21時就寝
🪄誘いはよっぽどでない限り断らず、アクティブに
まず部屋のカーテンを変えました
今まで使っていたバスタオルとフェイスタオルを全て新しいものに交換しました
身の回りが新しいものになっていくと気分も変わるのでおススメ!
Wish Listも増やしたい…欲望を持つことが大事なのだった
「一貫性と変化ー切り替えのタイミングー」を読んでくれてありがとうございます
あるグループ展に参加し講評会に参加したのは数年前、「一貫性」について考えるキッカケをつくってくれたのだな~とありがたい気持ちでいっぱい
作風を確立してその後は、繰り返して深化させることが道筋なのかなと考えていたけれど、それってどうなんだろ?と疑問が湧いた
人からこんな風に見られたい、こんな人だと思われたい、芸術家のイメージも「一貫性の原理」を知ってから、なるほど!と合点がいきました
一貫性を求めるよりも、作品をどんどん変化させていく推進力に欲望と情熱を感じるし、自分に合っているのです
変化することは人を驚かせる、何度でも新しい世界を見せる、それは素晴らしいことだ
【第8回菜々燦会】
■会期:8月27日(火)~9月1日(日)
■開催時間: AM10:00~PM5:00(初日PM13:00~、最終日PM4:00)
■場所 :春日部市中央公民館 2階ギャラリー
>住所: 344-0061 春日部市春日部6918-1
>電話 :048-752-3080
>交通 :東武野田線(アーバンパークライン) 八木崎駅 徒歩2分
下記の日時で会場で受け付けをしています
♦7月28日(火)~13:00まで
♦8月31日(土)10:00~17:00 終日
♦9月1 日 (日)10:00~17:00 終日
30日(金)午前中は会場に行く予定です
ご連絡を頂けると幸いです
【The Eighth NANASAN-kai】
■Dates : August 27 (Tuesday) - September 1 (Sunday)
■Hours: 10:00 AM - 5:00 PM (from 13:00 PM on the first day, 4:00 PM on the last day)
■Place: Kasukabe City Central Public Hall 2F Gallery
>Address: 6918-1 Kasukabe, Kasukabe City, 344-0061, Japan
>Telephone: 048-752-3080
>Transportation: Tobu Noda Line (Urban Park Line) Yagisaki Station, 2 min. walk
■Exhibition venue ULR: https://www.city.kasukabe.lg.jp/soshikikarasagasu/chuokominkan/gyomuannai/2/3/1/5622.html
個展開催のお知らせ
👇👇👇
■10月11日~10月20日
MegumiKaraswa個展
M-gallery川口
住所:〒332-0016 埼玉県川口市幸町3丁目1−15-G
電話:048-254-8021
こちらも併せてご来場をお待ちしています☺
展覧会の詳細レポートをブログにアップしていきます
メルマガ登録もよろしくお願いします
♥♥♥♥♥♥♥♥♥
このブログがちょっとでも参考になったら
「いいね❤」をポチとして頂けると励みになります
各SNSのフォローどうぞよろしくお願いします
Kommentit