展覧会準備の裏側:パソコン作業に追われる日々で見つけた『ほどほど』という憧れ
- Megumi Karasawa
- 6 日前
- 読了時間: 3分
更新日:5 日前
展覧会準備の奮闘:見えない作業の山々
一日中パソコンの前に座り、テキストの編集作業に没頭していました。 今、急ピッチで進めているのは、展覧会開催までにどうしても終わらせたい、事務的なタスクの山々。「作業進捗#3 展覧会まであと少し、リアルな現場、新たな課題」でも触れた七つのタスクに、引き続き取り組んでいます。
現在進行中の主なタスク
会場入り口(アプローチ)の展示物の用意
会場でするポートレートの準備(画材の最終チェックと見本品の作成)
ポートレート用A4チラシと名刺の作成(QRコードを入れて)
物販の準備(ポストカードとZINE)
会場構成のデモンストレーション
DM郵送
(★New)作品詳細を記した配布物の作成
実はこれ以外に、もう二つ並行して進めていることがあります。今日はそちらにかかりっきりでした。この計画がスタートしてから一ヶ月半以上が経ち、ようやく重い腰をあげてカタチにできたことに、今、ほっと一息ついたところです。

制作と事務作業の間に揺れる心
展覧会の準備期間中は、絵の制作はお休みしています。日課のドローイングも一日置きになってしまいました。どうも私は、手を動かす作業と頭を使う事務作業を同時進行することが苦手なようです。一つのことに取り掛かるときは徹底的にやりたい性分なのか、想像以上に時間とエネルギーを傾けてしまうのです。
「ほどほどのところで良しとし、次に移る」。 この仕事のやり方に、今、慣れようと試みている最中です。
「完璧主義」との葛藤:私なりの『ほどほど』を探して
「ほどほどのところで良しとする」という感覚。
これは人それぞれで、その按配は千差万別なのだろうと思います。
けれど私の場合、物事の「ほどほど」という加減がどうも掴めずにいます。どちらかというと、「過剰」になってしまうことが多いのです。絵を描くときの過剰と過少のバランスについては、友人のアーティストと話したこともありました。
絵以外でも、人間関係や仕事の進め方、食事、生活など、さまざまなことに対して適切な距離を取りながら進むということに、どうしても未練が残ってしまうのです。
これは不安から来ているのでしょうか?それとも後悔からでしょうか? 「未練」というのは、自分の中で「完璧でなければならない」とハードルを上げてしまうことかもしれません。しかし、そのハードルの限界は無限であり、「ここでOK」というラインが曖昧になってしまうこともあります。
そもそも「完璧な仕事」というものが幻想であるように、「完璧な人間」というのも幻想なのだから、多少のミスや抜けがあって当然。そのくらいに構えたいと、頭では理解しているのです。
だけど、それができない。 この「完璧主義」が、かえって窮屈さとなり、作業をなかなか進められない原因になっていると感じます。だからこそ、今回は意識して「ほどほどのところで良しとする」ことを自分に課しています。

完璧でないからこそ、毎日が新鮮
不慣れな作業も、何度も繰り返していくうちに、かけるべき時間や押さえるべきポイントが見えてくるはず。最初から全てを完璧に把握していては、面白くないのかもしれません。
具体的な細かい作業に時間をかけながら、抽象的にポイントを押さえる。これは一朝一夕には身につかない、私だからこそのやり方なのかもしれません。
だからこそ、毎日はいつも新鮮で、同じ日は二度とないと思えるのです。
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