作業進捗#2
- Megumi Karasawa
- 5月27日
- 読了時間: 3分
四十九日前
七月の展覧会が四十九日後に迫っている
現在から当日までの作業工程の見直し、いくつかを改めた
①作品と点数について
♦大きなサイズ(F50)の出品の取りやめ
理由
・物理的な問題(搬入時の運搬手配、画材、作業スペースの確保、事務作業の時間配分)と
体力・精神面を考慮
・既に描いた作品で充分に展開できそうと見込めたから
♦完成作品は36点、壁面積は横幅10.5m
余白を充分に取り統一感があり、見やすくてインパクトのある展示構成が可能と自信が持てた
②キャプションについて
♦キャプション=作品
・作品情報(タイトル、サイズ、制作年や素材)だけでなく絵の背景にある感情や記憶などメッセージを盛り込む
・文章にもこだわりキャプションと作品が補完し合う構成にする
・キャプションの見せ方の工夫
③作品を身近に、手軽に感じてもらうために
♦ZINEやポストカードの作成
・内面にフォーカスした私的な要素の強い世界観を持つ作品を文章と写真で丁寧に掘り下げる
・小部数を限定的に販売し、理解ある人に届くようにとおもいを込めてつくる
その他、新たに展開しようと考えていることがあって、一日一日無理せず体調を第一に
一歩一歩、小さく着実に準備していきたいと改めて熱意を蘇らせた
36の物語
今回「キャプションも作品」という視点を持つに至った
公の美術館の主流は作品に没入できるようにキャプションは、ほとんど排除される傾向にある
作品の右下に僅かに見える程度の小さな番号が振ってあり、受付で渡されるシートに作品情報(タイトル、サイズ、素材、制作年)が記載してある
鑑賞者は適宜、そのシートを観てタイトルを確認するというスタイルが増えている
わたしもそういう展開をしてカッコつけたい気分があったけれど、そうじゃない
わたしは毎日ブログで文章を書くのを日課としている
文章で自分のアートを掘り下げ深めてると作品に込めた感情や、背景の物語、きっかけや意図を人に伝えたいと、密度の濃いものになる
それは作品と同じくらい熱量を伴う
作品がもつメッセージやテーマを手段を変えて言葉で顕している
文章は作品の本質的な芯と同様、作品を文章によって下から支える
キャプションが作品の下にあるのは、作品を支える役割からかもしれない
出品する作品は三十六点
36の物語を綴るように、丁寧に言葉を盛り込もう
言葉を作品に昇華させ、生きることを作品にする
ようやく次の方向と作業進捗の報告ができた
今日もおつかれさまでした
明日も安全で素晴らしい日になりますように
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