止めていたところ
- Megumi Karasawa
- 5月24日
- 読了時間: 3分
止めていたところから
五週間に渡り止めていた仕事にようやく目を向けたときぞわぞわと背筋が凍るような恐ろしさを感じた
当然のことながら、自分がしなければ進まない仕事で、自分が止まればストップしてしまう仕事
誰も代わりはいないし、誰かに代理を頼めるものではない
自分の責任と能力で進み、自分の責任において仕事を剥奪することも可能だ
身体と心の不調から戦線離脱した仕事を今日、ようやく直視した
目を反らし気付くと膨大な時間を損失した、いや気付いていた
時間を損失していることには…
当然のことだが自分が止めていたところから再開する、決して決してゴミ箱に捨ててはならない
毎日コツコツと積み重ねること
それが理想だし、そうすることが大切だとおもう
けれど目を背け眠りの世界を彷徨った
この時間をジャッジしない、苦しくならないように
自分のものさし
あるドキュメンタリー番組をみていたらキーワードが気になった
自分のものさしと他人のものさし。という言葉
自分のものさし。は自分で物事を判断し価値を測ったりするときの独自の基準や価値観のこと
他人のものさし。とは自分以外の人の判断や価値の基準のこと
個人ではなく社会や特定の集団や、個別の他者の判断基準のことを指す
仕事の遅延や中断や切断があったけれど、再びレールに乗り仕事を再開する気でいる
しかし元の場所には戻れないとわかっている
わたしが自分のものさしを基準に作品やドローイングを判断したらどんな評価になるかわからない
自分のものさしなんて、いくらでも揺らぎ霞みぼけることがある
直線が引けずいつも少しだけ傾いて消してまた引き直す
実際に定規を使ってまっすぐな線を引くことが苦手でいつもすこしだけズレてしまう
全体が数ミリずつズレて、最初から引き直す
文房具の中で定規という道具がいちばん好きだけれど、使えない
わたしの中でものさしはいつどこでも同じ基準でブレないものの象徴としてでなく、
いつも少しズレることを考慮した存在だ
芯から信用できない基準だし、一発で整わない象徴として存在する
だから自分のものさし。を持つことが大事と言われる風潮に芯のところで信用しきれず、疑いの残る基準という認識があるわたしは、違和を感じずにはいられない
わたし以外の人たちは、自分のものさしを芯から信用しているのだろうか
線を引く道具、長さを測る道具、誰かと比較するためでなく自分のための道具?
ものさしには脆弱さや歪みやズレ、不調和なノイズが含まれていないのだろうか
ものさしを信用しきれないというわたしの実感はたゆたうのだ

それぞれの微かな動き
絶対の基準や完璧な精神というものはない
ということを頭でわかっていても、求めてやまない努力がある
気分や感情、体温や心境、体重や脈拍が毎日同じ数値、同じ色、同じ状態でないのことをわかっていても、基準値と比較して良し悪しを判断してしまう
いつもと同じを求める気持ち、安心したい心情に揺さぶられる
グループ展の最初のプランをこのまま続行するか
今の状態にフィットする方向に変更するか、二つの道で悩む
どちらにしても自分が中心にある
数か月前に練ったプランに待った!をかける現在のわたしの声
どこまで作品にとっていいことなのか見えていない
最後まで粘り、手放さないこと
今週もおつかれさまでした
明日も安全で素晴らしい日になりますように
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