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苦手の先に「予測不能な喜び」:生身の私と創作に深みをもたらす陰影


ブログでも何度か触れている通り、心身の健康維持のため、私は日々食事と運動に気を付けています。

特にバドミントンの素振りは、一日15分、週に3回以上を目標に、無理なく続けています。

そんな地道な努力が続く中、先日、参加して二年目のバドミントンサークルで「予測不可能だからこそ」大きな喜びとなる出来事がありました。

今回は、私のバドミントン体験と絵画制作を通して、「苦手」や「退屈」と感じる先に広がる予測不可能な成果が、いかに私たちのモチベーションを高め、成長したくなるかについて、掘り下げていきたいと思います。


「成長したくなる」という自発的欲求が芽生える
「成長したくなる」という自発的欲求が芽生える

地道な練習のご褒美、バドミントンで見えた『予測不可能な成果』


男性二人組のペアと私たち女性二人組のペアで試合をした時のことです。

勝ち目はないと頭ではわかっていたので、どれくらい点が取れるかということを目標にプレーしていました。しかし、接戦のラリーの末、見事一勝を掴み取ったのです!



予想以上のパフォーマンス:日々の素振りが生んだ「重い一勝」


一球、一球とゲームが進むうちに、私たちペアは粘り強くラリーを返すようになり、自然と連携が生まれていきました。

日々のバドミントンの素振りが試合でどんなパフォーマンスに繋がるのか、自分の身体の動きに期待していたので、思ったよりも打ち返せるようになっていることが、単純に嬉しかったのです。

「素振り」という基礎練習が、まさか試合でここまで活きるとは。この経験は、気分を高め、今後のやる気をさらに増してくれるものでした。



成長の停滞期:なぜ『予測不能』が面白いのか?


成長が停滞するときも、思い通りにいかないときもあるけれど、それだからこそ面白いのかもしれません。 これは、成果が予測不可能であるからこそ、私たちのモチベーションを高く保ち、あるいは向上させることができる、という法則に通じるかもしれません。

期待通りに進まないことや、努力がすぐには報われないように見える時でも、「何が起こるかわからない」という不確実性が、私たちを次の行動へと駆り立てるのです。


バラス・スキナーの「報酬」理論:不確実性が生むモチベーション


この感覚は、心理学におけるB.F.スキナーの「部分強化」理論(「報酬」理論)に類似しているかもしれません。常に報酬が得られるわけではない、予測不能な報酬のパターンこそが、行動を最も強く持続させるというものです。

試合に勝つときも負けるときもあるという不確実な展開が、人が熱中し、継続する要素となり得るのです。


苦手や退屈を超えて、集中が深まる「フロー状態」へ


最初は「苦手で不安、退屈」に感じる地味な練習や作業でも、それを乗り越え、予測不能な展開の中に身を置くことで、私たちは時間の感覚を忘れ、完全にその活動に没頭する最高の集中状態に入ることがあります。この「フロー」こそが、真の喜びと成長を生み出す源なのかもしれません。



絵画制作に共通する『予測不可能』の魅力:作品に深みを与える不確実性


不確実性や予想不能な側面こそが、作品に謎をかける
不確実性や予想不能な側面こそが、作品に謎をかける

描き始めの「最初の一手」が広げる無限の可能性


描き始めの最初の一手は、まさに予測不可能だけの世界が広がります。 これからどんな風に展開していくのか、全く分からないという時が、私にとって一番面白いと感じる瞬間なのです。


ルドンが語る「光と影」:作品に謎をかける不確実性


絵には明確な報酬はありませんし、勝ち負けという勝敗を競うゲームでもありません。

しかし、だからこそ作品には独特の謎が生まれます。

私は、ルドンが印象派について書いた「光だけでなく、陰影を描かなければ深みはない」という言葉を思い出します。

この言葉は、一見ネガティブに思える不確実性や予想不能な側面こそが、作品に深みを与え、観る者の想像力を刺激するのだと教えてくれます。

新しい発見は、一見無駄だと思うような退屈さや、不確実な陰影の中にこそ、ほんの一握りとして潜んでいるのかもしれません。



日常とアートに共通する「予測不可能」を楽しむ心


バドミントンの試合で見えた地味な努力と不確実な成果の関係

そして、絵画制作における予測不能な展開がもたらす創造の喜び

これらは一見異なる分野に見えて、私たちの成長やモチベーション、そして生身の人間ひとりひとりに、共通する大切なメッセージを与えてくれます。

「予測不可能だからこそ、人生や創作活動は面白くもあり、そこには喜びだけでなく、時に困難や陰影も含まれているのです。

皆さんも、日々の小さな継続の中に潜む「予測不能なこと」や、「苦手」を乗り越えた先の「フロー状態」を楽しんでみませんか?



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