ラジオ放送のお知らせ
先日出演したラジオ番組「ちなつとまりこのギャラリーカフェむすび」第1回目の放送は10月3日でした
FM川口をお聞きいただた方ありがとうございます
11日(金)から始まる唐澤恵「風景の構造」展についてお話ししてきました
公共の電波を使って限られた時間の中で自分の言葉で作品についてお話ししたのは初めてでした
言いたいことをシンプルにまとめられました
作品をご覧になる前に聞くと「なるほど、どんなもの何だろう?」と興味を持ってもらえるのではないかとおもいます
作品を見る際の手引きや引き出しにして頂けますと幸いです
作品を見た後で「みる」ことに想いを巡らせるキッカケになることを願っています
次回の放送は10日、展覧会前日です
どうぞ宜しくお願いします
♦番組名:「ちなつとまりこのギャラリーカフェむすび」
♦日 時:10月3日、10日、17日、2日、31日(毎週木曜日)
朝9時、夜7時(2回放送)
♦放送局:FM kawaguchi
♦アプリ:「ListenRadio(リスラジ)」
唐澤恵「風景の構造」
「みる」ことを仕事の根幹に置き「風景」をモチーフに作品を制作
黒色をメインにコラージュや版画作品を展示販売します
あるとき運転席から見た景色に疑問を抱きその違和が突破口になり
一連の風景画に発展しました
この展覧会では2022年コラージュを初めた初期から現在までの約3年間の作品を展示します
画風の遍歴と「みる」ことを中心に据えたモノクロ作品の数々をお楽しみください
唐澤恵 「風景の構造」
♦会期:10月11日(金)ー10月20日(日)
♦時間:11:00ー16:00(初日13:00から)11:00-18:00(土・日・祝)
♦会場:M-gallery
♦住所:〒332-0016 埼玉県川口市幸町3丁目1−15-G
♦電話:048-254-8021
【Megumi Karasawa solo exhibition「Landscape Structure」】
♦Dates: October 11 - October 20
♦Hours: 11:00-16:00 (from 13:00 on the first day), 11:00-18:00 (Saturday, Sunday, and holidays)
♦Venue: M-gallery
♦Address: 3-1-15-G Saiwai-cho, Kawaguchi-shi, Saitama 332-0016
♦Telephone: 048-254-8021
作品についての質問あれこれ4つ
番組収録前にいくつか質問を受けました
この質問は初めて作品を見る方々が疑問に思うことや、知りたいことなんじゃないかな〜と感じたのでまとめました😊
Q1.普段はどんな作品を作っていますか
墨や鉛筆、木炭やグアッシュを使ってA4サイズかそれ以上の紙にドローイングをしています
ドローイングは抽象的なものがほとんどです
手の動き、筆の動きに任せながら感情を抑制したり解放したりしながら描いていきます
ドローイングがすべての基本の作業です
それを経て本作品に移ります
ドローイングから派生して立体作品を実験的に作ることもあります
造形的な要素が作品に必要だからです
普段は作品を作るためのドローイングを主にしていて、展覧会や作品露出の機会に大きなサイズの作品に展開します
Q2.どうして「風景」に興味を持ったのですか
現在もそうですが(きっとずっとそうですが)絵を描くことは「よくみる」ということだと認識し実践してきました
心象風景でも抽象的な表現であっても肉眼を通して見て実感したことが記憶に残り潜在的なイメージと結びつき新たな世界や現存するものへの疑問を喚起させるのだと考えます
自分の普段の生活で最もよくみるもの、よくみているもの、見ずとも目に入るのは外の世界「風景」です
風景は人間の営みの繁栄や衰退を顕わすものとして目の前にありますが、それを注意深く改めて真剣にみることはほとんどありません
表層的にではなくその内部、その構造に興味と疑問を抱くとその光景は初めた時のような感動をもたらします、感動を伴った作品には衝動と情熱と勢いがそのまま紙に乗り作家本人をまず驚かせます
わたしたちは幼少の頃から絵を描くとき紙の上に疑いもなく一本の地平線を水平方向に引きます
基準を設けないと描けないかのようにです
その位置に違和を感じたことを突破口に、水平線を垂直方向に引いたり、一本を三本にする実験をしながら目の前にある現実を「よくみる」というシンプルなことに行き着きました
ひとりひとりの日常生活や思想、実際の行動に直接的、間接的な影響をもたらす絵画鑑賞であって欲しいのです、それは芸術に参加するということでもあります
Q3.コラージュに写真を使うのはなぜですか
コラージュは全く異なるイメージを断片的に挿入したり削除しながら新たな文脈を取り入れ、違和や不調和によって既存のイメージの外部に拡張していくことだと考えています
作品中に断片的に写真を使うのは他者の視点によって見られた画像が自身の視点に異を唱え文脈から切り離し違和や不調和を生むので取り入れています
そうして作られたイメージを否定するように黒色によって塗り潰しもします
生成し消滅するイメージの遍歴・過程を顕しています
Q4.どうして川口で展覧会をしようと思ったのですか
かれこれ10年以上前からますいいリビングカンパニーさんが運営するギャラリーの存在は知っていました
いつかこのギャラリーで展示をしたいと思っていました
M-galleryさんが今の住所に移転しオープンしたのはコロナ真っ只中の2020年だと伺いました
移転後のギャラリーの内装、雰囲気は自分の作品と相性が良いのでないかということ
クローズドでなはく開放的(オープン)な空間なのでギャラリーに入るのに変に緊張するということはないということ
このギャラリーで個展をしたいと思った理由です
また川口は都内からアクセスがよいのでお客さんが来やすいのではないかとおもいました
ポスティングをしてみて感じたのは、人口が多く交通量もあり活発な町だったこと
タワマンが建ち並びながらも殺風景ではなく家族世帯がたくさん住んでいて子どもの賑わいがあること
市立ギャラリーが商業施設の敷地内にあり広く市民に向けてオープンであること=アートが風通しのよい場所にあること
小さなカフェやレストランがあり定期的なイベントが開かれていること
ママ友や若い方々もそこに集っていることから、住民の方のアートや文化に対する興味や関心が高いような印象を受けました
またものつくりの町として古くから鋳物で有名だったこともあり工場も見かけました
まちが発展し人口が増え商業施設が巨大化する一方で伝統を継続し個人経営のカフェやレストランもある魅力的な町です
念願叶い今年やっと展覧会をすることができました
「2024個展開催「風景の構造」#5作品について知りたい!質問」を読んでくれてありがとうございます
あと3日に迫った個展
前回の個展は地元越谷でコロナ渦中に開催しました
あの時のことは残念ながらほとんど覚えていません
当時はリノカット版画と水彩画を制作していました
このように作品がダイナミックに変化すると想像できなかったです
今展は作品が変化した2022年から現在までを中心に会場を構成します
初めて訪れたリスボンの街をモチーフにした作品は、このラインナップの中で異国の海風を感じさせ、憩いと爽やかさをもたらすものになることでしょう…国内外の景色に触れ生き物と似た変化をする作品の生成に驚きその魅力があるから手を動かすのです
会場には毎日在廊しています、皆さまのご来場をお待ちしています
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