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執筆者の写真Megumi Karasawa

2024個展開催「風景の構造」#1 個展開催にあたり

更新日:10月1日

2024年個展開催にあたり影響をうけた19世紀の「趣意書」


いよいよ来月11日から20日まで3年振りの個展を開催します

前回の個展は2021年

コロナウイルスに配慮しながらだったと思いますが残念ながらほとんど記憶がありません

それくらいご無沙汰をした作品露出という大きな仕事ですがスケジュール管理や事務作業が大幅に遅れてしまいました💦

3年という年月はわたしにとり必要な長さでした、それは人間的にも成長し作品が変化するのに必要な時間だったからです

新たな出会いと経験を経て自分を取り巻く関係もゆるやかに変化しました

その流れの中で変化した作品…以前の作品を知っている人はきっと驚くはずでしょう

しかし強烈に変化を望んだのは自分であり、(結果に満足することはないけれど)目的を果たせた充実感はあるのです


今回展覧会を開催するにあたり影響を受けたものがあります

エドゥアール・マネ(Édouard Manet,1832年1月23日ー1883年4月30日)が1867年の個展開催に向け書いた(とされている)「趣意書」です

マネはサロン(官展)に落選し続けていました、なんとか自分の絵を世に公表するためにクールベ(Gustave Courbet, 1819年6月10日ー1877年12月31日)がした「個展」に倣って個展を開催します

その意気込みを「趣意書」にしたためました

(これは彼と仲が良かったエミール・ゾラが(Émile Zola,1840年4月2日ー1902年9月29日)書いたのではないかとされています)

このテキストを読むと彼の並々ならぬ悔しさや無念・野心を持っていたこと、決意の先の先見の明を感じずにいられません

マネの生き様が鮮明によみがえり心を打ち鼓舞します

これと自分の個展を重ね合わせるには年代も状況もかけ離れ過ぎていのは分かっていますが、この気概と魂はわたしに行動指針の種を植え情熱を育てたのでした

※「趣意書」にご興味がある方はぜひ一読をおすすめします、現代でも通用する思想に感動するはすです


志を持って個展を開催する

現代では誰もが規制や制圧を受けることなく自らの意志で作品を世に発表できる環境にあります

その歴史を作ったのは19世紀を生きた野心溢れる芸術家の存在なくしてありません

当時の常識を打ち破り自らの道を開拓しようとすれば不当な評価や風評、世間の冷たい態度と罵倒がありました

歴史を知る…今の当たり前が当たり前ではなかったときの話は面白いし勇気付けられます


観客の眼に触れることは重要

自由意志により作品を露出できるこの時代に、個展を開催する「目的」はどのくらい明確なのだろうか

個展に向けて初期のメモをみながらいま一度それを確かめています

今回の個展はより密度の高いやりとりが交わされるはずです

一段一段としっかり階段を登っていきたいです


2024 Megumi Karasawa solo exhibition「風景の構造」10月11日(金)ー10月20日(日)M-gallery 川口/埼玉
2024 Megumi Karasawa solo exhibition「風景の構造」10月11日(金)ー10月20日(日)M-gallery 川口/埼玉

M-gallery


今回の会場は埼玉県川口市にある建築アトリエますいいリビングカンパニーが経営する「M-gallery」

今春会場を下見をし担当者さまとお話しをして来ました

この会場に決めた3つの要素はこちら👇


✓駅からの動線が複雑でないこと(駅近なこと)

✓ギャラリーに「雰囲気」があること

✓今までとは異なる空間に挑戦できること


はい何を隠そう、わたしは地図が読めません!

友人から頂く個展のDMハガキ、その地図を見て目的地に着くまで迷う迷う😣

倍以上の時間がかかりながらもやっと到着するころには方向音痴に自己嫌悪

M-galleryは駅から歩いて一本道、公園が見えたら右折するという道順は来場する方にとっても(わたしにとっても)ノーストレス!それだけで感情の起伏が安定するのです苦笑

住宅街にあるギャラリー

モダンな回廊を歩いた先に大きなガラス張りの窓からコンクリートでできた壁面が見えてきます

ギャラリーというより隠れ家のような、公園のなかにある東屋のような、喧噪から離れ一息つく静かで落ち着いた茶室のようでもあります

作品を見せるのは白い壁が一般的ですがコンクリートむき出しの壁面、その硬質でクールなテクスチャーは魅力的で自分の作品がどんな風に調和するか…想像が膨らみます

黒を基調としたわたしの作品はきっとこの空間に合うのではないか

今までとは異なる空間に挑戦し、どんな場所・条件でも作品世界を展開できる対応力と柔軟性を養うに充分なギャラリーなのでした


ここで10日間作品を展示します

期間中は毎日在廊しています

お時間の可能な限り作品をゆっくりとご覧いただけると幸いです

また作品を交えながらお話しができたらと思います

過去から現在までの作品や作風の遍歴は主にFBに投稿していますのでそちらも併せてお楽しみください

残暑厳しい日が続いてます、ご来場の際には季節柄体調にお気をつけてお越しくださいませ

会場でお待ちしています


個展概要

【唐澤恵 「風景の構造」】

♦会期:10月11日ー10月20日

♦時間:11:00ー16:00(初日13:00から)11:00-18:00(土・日・祝)

♦会場:M-gallery

♦住所:〒332-0016 埼玉県川口市幸町3丁目1−15-G

    JR京浜東北線「川口駅東口」下車

♦電話:048-254-8021


【Megumi Karasawa solo exhibition「Landscape Structure」】

♦Dates: October 11 - October 20

♦Hours: 11:00-16:00 (from 13:00 on the first day), 11:00-18:00 (Saturday, Sunday, and holidays)

♦Venue: M-gallery

♦Address: 3-1-15-G Saiwai-cho, Kawaguchi-shi, Saitama 332-0016

♦Telephone: 048-254-8021



Megumi Karasawa solo exhibition「風景の構造」@M-gallery2024年10月11日(金)ー10月20日(日)11:00-16:00(初日13:00から)11:00-18:00(土日祝)
2024年10月11日(金)ー10月20日(日)11:00-16:00(初日13:00から)11:00-18:00(土日祝)

「2024個展開催「風景の構造」」を読んでくれてありがとうございます


個展について考え始めた最初期のメモにマネの「趣意書」について走り書きがありました

それをすっかり忘れていて…Blog書くために発見する!

どんな目的・意志を持って展覧会をしようとしていたかを改めて知り初期の目的を思い出しました

夏の展覧会も個展も数年振りの大きな仕事で目の前のことにいっぱいで行き届かないことが多々あり諦めかけたし自信を喪失し無気力と虚無状態になりました

しかしどんな環境、状況であってもベストと最善を尽くすことに気持ちを切り替え臨んでいます

以前勤めていたお花屋さんで学んだことを思い出し…

それはたくさん注文が入って時間に余裕がなくて注文が間に合うかどうかわからなかったときでも約束した時間に取りに来るお客さんを待たせることは決してしない。ということでした

お客さんが来る1秒前、1分前、3分前でも商品が仕上がっていること。これが大事なのです

つまり最後の1秒まで気を抜かずに完成させるために行動すること

そうすればできないことはないのです、諦めることはしないのです

この個展を楽しみにして下さっている方々に作品をじっくりと鑑賞して頂きたいです

実際に観て頂きたい

その想いだけです

どうぞご高覧頂けると幸いです、宜しくお願いします✨💝


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