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執筆者の写真Megumi Karasawa

2024個展開催「風景の構造」#7コラージュのこと

自然の状態


ギャラリーの天井には23個のスポットライトがあります

これで会場内にある作品を正面や左右から照らし壁面から際立たせ集中して見えるようにします

スポットライトの明かりは強く効果的ですがわたしのおすすめは自然光のもとで見ることでした


某日ますいいリビングカンパニーさんにある雑誌の取材がありギャラリーの内部も撮影しました

カメラマンが会場内の写真を撮ったあとで人物を入れたショットを撮るとき

「照明をすべて消してください」

とご指示があり、正午の光だけで何枚かシャッターを切ったのでした

照明の消えたギャラリーは穏やかで静けさを取り戻したようなありのままの美しさがありました

演出した空間で作品を観る非日常感と自然に近い光で観る日常感を味わえるM-gallery

外と中を繋ぐ大きな窓は一日の陽のリズムに合わせその変化とともに作品の見えかたも変わります

陽の光や雲の流れ、気象状況に左右される不確実性がギャラリーに持ち込まれ生き生きとした自然の営みを肌に感じ、庭先にある緑が心に余裕を持たせ風通しがよくなるのです


作品は不動のものとしてそこにあるけれど、その周りに一瞬一瞬揺らぐ世界があります

そういった「場」で過ごすひとときは肩の力を抜いて真っ白になれる貴重な時間です

ここは入り口で靴を脱いで入るギャラリーなので楢材の床の心地よさに癒されながらリラックスして作品をご覧いただくのがおすすめの過ごしかたです


2024 Megumi Karasawa solo exhibition「風景の構造」10月11日(金)ー10月20日(日)M-gallery 川口/埼玉
2024 Megumi Karasawa solo exhibition「風景の構造」10月11日(金)ー10月20日(日)M-gallery 川口/埼玉

コラージュ


展覧会3日目

地元の方が外の看板を観てギャラリーに来てくださいました

お話しを聞くとあるのは知っていたけれど入るのは初めてと言います…うれしい

看板は駅方向にひとつ、ギャラリーアプローチにひとつ、入り口手前にひとつあります

中まで歩いて来るのは不安かも知れませんが入り口まで来るとギャラリーの中が見えるようになっているので安心してお越しください


今日はコラージュについて聞かれることが多かったです

フランス語の「Colle」=糊で貼り付けるという語源を持つコラージュ

最近特にネットなどを中心に著作権等で規制が厳しくなる中でやるのは大変ではないですか?

というご質問がありました

コラージュするのに何を使ったら著作権に触れて何なら良いかということでありますが、この疑問や問題に無縁ではいられません

わたしがコラージュに使用しているほとんどが辞書、古紙や和紙、色紙などの紙類と自作の版画作品です、たまに写真を使用しますがフリーペーパーを使用しています

完全に自作の素材だけを使ってコラージュすることはありません

素材を使う場合はコラージュ用として売っている古紙等を使うことになるかもしれませんが、生存する他者の作品を取り入れることはありません

著作権の知識も制作をするのに必要になってきます


作品に紙を貼り付けて厚みを出したり、自作を再構成して制作途中を表現する目的でコラージュの技法を取り入れています

いまある認識以外で新たな解釈によってコラージュを展開することが可能ですしコラージュを取り入れずに作ったらどんな作品が現れるかも想像できません


芸術の世界だけに留まらず「コラージュ」という母体の計り知れない影響はがわたしたちの生活や文化に浸透し過ぎてそれ無しでは物足りないような気分にさえなります

情報量の多いイメージが断絶し切り張りされたモノやコトを理解し処理できる脳を持っているかどうかあやしいとも感じています

多くの断片的な要素を再構成し新たな文脈に書き換えながら、ほんとに伝えたいことやほんとうに見ているものに辿りつけなくなっているような気もします、それがいまの世界の姿だとしたら絵画は何を顕し、何をみるかという問いによってその先を予見するものであって欲しいのです

ギャラリーに作品を展示し、それを誰よりも多く長い時間観ているわたしが絵画に期待すること、感じることとは何だろうか…それを問い、見つけ、探し、作品を繋いでいくのです


毎日在廊しています

ご来場をお待ちしています

平日は11:00~16:00、土日祝は11:00~18:00となります

時間が異なりますのでご注意のほどよろしくお願いします🙇🏻‍♀️


唐澤恵「風景の構造」

「みる」ことを仕事の根幹に置き「風景」をモチーフに作品を制作

黒色をメインにコラージュや版画作品を展示販売します

あるとき運転席から見た景色に疑問を抱きその違和が突破口になり

一連の風景画に発展しました

この展覧会では2022年コラージュを初めた初期から現在までの約3年間の作品を展示します

画風の遍歴と「みる」ことを中心に据えたモノクロ作品の数々をお楽しみくださ


【唐澤恵 「風景の構造」】

♦会期:10月11日ー10月20日

♦時間:11:00ー16:00(初日13:00から)11:00-18:00(土・日・祝)

♦会場:M-gallery

♦住所:〒332-0016 埼玉県川口市幸町3丁目1−15-G

    JR京浜東北線「川口駅東口」下車 徒歩5分

♦電話:048-254-8021

Megumi karasawa HP


【Megumi Karasawa solo exhibition「Landscape Structure」】

♦Dates: October 11 - October 20

♦Hours: 11:00-16:00 (from 13:00 on the first day), 11:00-18:00 (Saturday, Sunday, and holidays)

♦Venue: M-gallery

♦Address: 3-1-15-G Saiwai-cho, Kawaguchi-shi, Saitama 332-0016

♦Telephone: 048-254-8021



M-gallery住所 332-0016 埼玉県川口市幸町3-1-15-G JR京浜東北線「川口駅」東口下車 徒歩5分
M-gallery住所 332-0016 埼玉県川口市幸町3-1-15-G JR京浜東北線「川口駅」東口下車 徒歩5分

「2024個展開催「風景の構造」#7 コラージュのこと」を読んでくれてありがとうございます


本日ご来場頂いた皆さまありがとうございました😊🚶🏻‍♀️‍➡️

三連休の中日となった日曜日はギャラリーの外からお囃子?の声が聞こえてきました

賑わいを遠くに聞きながら地元の方が外の看板を観てギャラリーに来てくださったことが嬉しかったです、作品を観てもらう・場を体感してもらうことが無ければ展覧会を開いた目的が失われてしまいます

展覧会は20日まで続きます、その間に興味を持った方がこの場所を訪れてくれることを信じてまた明日

期待を持ってギャラリーに行きます

ご来場お待ちしています


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