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ぐるぐる

どこまでなら鮮明か


10年前を思い出そうとしたら20代の記憶を遡っていた

いやいや30代だ…と突っ込みを入れたのは自分の年齢を10歳若く見積もっていたからだ

そのくらい時が経つのは早く年齢だけが義務的に正確な数字を刻む

10年前を思い出そうとしたのはあるTV番組で「10年経ったら誰もいなくなる」と小説家が仰っていたのを聞いたからだ

話の流れはこうだ

以前にもこのブログで書いたけれどTV番組にゲストとして小説家が登場しモニターを通して講演する。というような作りの番組でリモートでつながった視聴者は小説家に質問をしこたえるというコーナーがある

ある質問に対するこたえに小説家はほとんどの悩みは人間関係によるもので、そういうときは昔の手帳を読み返すといいと仰った

10年経つと人がいなくなっているのがわかる、つながっている人もいるけれど大概はいなくなっているもの(亡くなったということではない)そう考えるとすこし楽になるのでは?とこたえていたのが、小説家がひとつひとつの質問に自分の知見を動員して真摯にこたえる姿が印象に残った

だから夕方のウォーキング中に10年前について想いを巡らせたのだ

年齢も間違えるし、記憶していることがほとんどなくて、ほとんど何も覚えていない状態だった

当時の手帳や日記の類は残っているだろうか、そもそも記していたかも曖昧だ

10年前に何があったかをすぐ思い出せる人はいないだろうが、10年とは言わずどこまでなら鮮明に思い出せるだろうか…2024,2023,2022,2021,2020,2019,2018,2017,2016, 2015, 2014

せめて5年前までの記憶は覚えている、それ以降は曖昧になる

社会情勢や文化や芸術を通して思い出すこともできるけれど大事なのは自分の個人的な思い出であり感情である

思い出せる想い出があるというのはどれだけその後の支えになるだろう


1日1日は地味な色をしている

特筆するような大革命や大変化や超幸福な状態は突然にはやってはこない

目立たないささいなことが現れては消えてまた現れる

毎日が安全であることの良さ、たまにある破調の不調和、その他がぐるぐるぐると周っている

ぐるぐるぐると不均等に不平等に不規則に点滅するかのようだ

10年前も多分そうだったに違いない、10年前に悩んでいたことも忘れた

自分がここにいることを実感する、自分の実感に重きを置く


上を見上げることから水平方向に目を向ける、垂直方向に回転する
直線ではなく前後左右、斜めに移動する
Karasawa Megumi『くるくる』2025.2.21

例えば上を見上げる動作や視座は上昇志向を印象付けるためポジティブな状態を連想させる

しかし現実の自分はどこにいて本来の自分をスルーせずにいたい

身体の重心はどこにあるかと確認するために水平方向にまず目を向ける

あくまで自分で自分を移動させることしかできないのだ、と同じ引力で自分で自分を引き戻そう

歩くとわかる

一歩一歩自分の足で地面を蹴って自分で自分の重みを感じて体と心とバランスを保っていること

今週もおつかれさまでした、明日からまた寒くなるとの予想が出ています

感染症に気を付けて寒さ乗り越えましょう、明日も素晴らしいになりますように

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