ポートレート、わたしならこう描きます
- Megumi Karasawa
- 4月8日
- 読了時間: 3分
クロッキーの特徴
ポートレート用にクロッキーを描く練習を開始して四日が経った
主に子どもの顔を描いている
(多分要望が多いのはお子さんの顔だろうと予測している)
正面から捉えるより斜めの角度で描くと「らしさ」が出やすい
斜めの角度だと陰影や立体感がうまれて人間らしくなる
真正面から顔を描くのは余程腕がなければ挑戦できない
斜めから描く、ポイントを絞る
顔が本人に似ているかどうかよりわたしが目指すのは人物の雰囲気だ
具体的に言うと人物が空間の中に存在している不思議を捉えたいとおもっている
人物が持つ造形の美しさ、人が醸し出す雰囲気を一枚の紙に立体的に浮かび上がらせたい
その場の空気を感じ人物と空間が融合する絵を目指している
わたしのクロッキーの特徴は空間に対する鋭敏な感覚を活かして、人物の配置や臨場感や空気の流れを画面上に余白として残し、目に見えない温度や湿度、声や香りを感じるようなポートレートを描くという点にある
空間に対する独特の感覚と人物の内面に迫る描写が他と区別する特徴になり得るとおもっている

良し悪しだけに頼りません
人間を一枚の紙上に新たに存在させる
顔の造作より全体のバランスを重視する
上記の二点を抑えてクロッキーの方向性を固める
ポートレートを描くのは久しぶりで手が鈍っていて、おもうように描けない
なんて下手なんだろう、なんてバランスが悪いんだろう、ひどい絵だね
という絵が出来上がっていくがそれを楽しんでいる
描いたものどれも流れの中にあり、いいもわるいもなくジャッジせずに描くスタンスが取れるようになった
絵の良し悪しだけが判断の基準になるような狭い価値の元で絵を描いていたら、見失うものが大きい
見失うものとは、良し悪しに縛られずに描く冒険心と自分に引き寄せて描く主観的な態度だ
歯を磨いたり食事をしたり睡眠を取ったり歩いたりすることと同じように、描くことが人間にとって必要不可欠なもので良し悪しというジャッジの要らないジャンルになるといい
基礎的な体力がものを言うように基礎練習のように毎日数十分でも自分の眼でみて描いてみる
高校生に戻ったような真面目さで描いている
大人になって若い頃と同じ道をまた辿り、あの頃とは違う野心に磨きをかけるのは悪くはない
いつだって自分が思うより、ほとんど成長しない自分がリアルだし考え方も変化しない
自分が持っているものを活かすことに苦心しチューニングしながら、今のわたしが描く絵を人々と楽しみたい
今日もおつかれさまでした
明日も素晴らしい日になりますように
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