作業進捗11:内面の脱皮、まなざし。
- Megumi Karasawa
- 9月8日
- 読了時間: 2分
更新日:6 日前

個展「gaze」まで一ヶ月を切りました。 日々準備を進めていますが、かなりの頻度で「なぜ絵を描いているんだろう」という根源的な疑問を持つことが増えました。 今まで疑いもしなかったこと、当然のようにしていたことに、急ブレーキをかけるような、エンストを起こしたような、原因のわからない靄に包まれたような気分に支配されるようになったのです。
第二段階への入り口
この状態を、ある作家は「勢いだけでは進んで行けない第二段階に入り、あとはがむしゃらに進むくそ力というのか、馬鹿力が試される。」という一文に顕していました。なるほどなと頷きました。 その後でまた胸を衝く文章が続くのですが、興味がある方がいたら読んでみてください。
内なる旅の行方
絵を描くことに没入できない。
たった一人で見えない次元に身を投げ入れて、音のない世界、真空のような世界で蘇るいくつかの記憶や優しさや、気付きや閃きの粒を見失ってしまった。
わたしはもう、絵の世界にも入れずに現実世界にも馴染めずに、どこを彷徨うのだろう。
退路を断たれたような感覚。
その尻尾を捉えたとき、文章を書いてみようと始めたのがこのブログでした。毎日書くことを決心して、一年間は続けるということを目標にしました。
新しい「まなざし」
自分の居場所というものは、眼に見える世界のどこかにあるものだと信じるよりも、夢中になって描く白い紙の中にあると信じる方が、わたしには近しいことでした。
それが勢いや思い込みで走るガソリンだったとしても、白い紙の中にある三次元的空間の拡がりに入って溶け込むのは自然なことでした。
しかし、いまその気持ちに変化が起きました。
名もなき自信がなくても、勢いや思い込みだったとしても、いやこれが第二段階というものだとしたら、今一度、丁寧に自分のこれまでの歩みを思い起こしてみたい。
過去ばかりではなく、同じくらい先へ先へ遠くまで視線を伸ばしてみるのです。
それは意識の問題ですが、内面の脱皮となるはずです。
それは内側と内側を結ぶまなざし。

個展のご案内
個展「gaze」
開催期間:2025年10月6日(月)〜10月12日(日)
場所:M-gallery
住所:332-0016 埼玉県川口市幸町3-1-15-G
時間:11:00〜16:00(初日13:00-/土日 18:00まで)
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