作業進捗14:個展まであと22日。どんどん小さくなっていく汗
- Megumi Karasawa
- 2 日前
- 読了時間: 2分

個展『gaze』の開催まで、いよいよあと22日となりました。
この数ヶ月、準備に追われる日々を過ごしていますが、正直なところ、どうしようもなく手が進まない、何もしたくない、目の前のことから逃避してしまうようなことがあります。
この原因はどこにあるのでしょうか?
制作の壁か。甘えか。
ひとつは、制作の紆余曲折に対する忍耐力が尽きたことかもしれません。
作品は、最初から最後まで一貫して登り調子にうまくいくものではありません。手を付けてもダメな時もあれば、手をつけていなくても自分がダメダメな時もあります。
作品がどんな状態であっても、自分がどんな状況でも慌てず、焦らず、完成という最後が来るときまで辛抱強く待つ。
そうした踏ん張りが、今は効かなくなったと感じています。
これまでの即興的な仕事のスタイルが、この「忍耐」を必要としないものばかりだったのではないか、と自問するとますます硬直し画面から距離を取る自分がいます。
空白を恐れる心
作品も仕事も、自分が進まなければ停滞するばかりです。
この「忍耐」や「踏ん張り」は何に由来するのでしょう?
精神的なものか、それとも食生活のような物理的なものか。答えはまだ見つかりません。
ただ最近気づいたのは、「空白」になること、静かな時間を持つことへの恐れです。
ぼんやりと現実が色を失う瞬間、「なぜこれをしているんだろう」と目的を見失い、動機を疑ってしまう。触れたら傷口を開くような真っ赤な肉の塊が、作品への意欲を奪うのです。
もしかしたら、目の前のタスクを一つずつ進めるという行為は、その空白や静寂を埋めるための、一種の認知作業なのかもしれません。
自分を奮い立たせるために、手当たり次第、読書を重ねる。
それでもだめなら身体を動かす。
それでもいい、からやるしかない。
それでも、作品はまた動き出しました。
今、生まれている作品はどんどん小さなサイズになっています。
初日を迎えるギリギリまで作品を作り、焦りを感じる自分を容易に想像できます。
この葛藤も、今の私だからこそ生まれる大切な創作の一部なのだと許容して、最後まで丁寧に、歩みを進めていきたいと思います。

gaze
あなたのまなざしが作品を完成させる。
静けさと動きが織りなす世界で、 あなたの内なるまなざしと 作品が交わる、特別な体験を ぜひ会場で感じてください。
個展のご案内
個展「gaze」
開催期間:2025年10月6日(月)〜10月12日(日)
場所:M-gallery
住所:332-0016 埼玉県川口市幸町3-1-15-G
時間:11:00〜16:00(初日13:00-/土日 18:00まで)
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