絵画の色
絵を描き始めてから記憶しているのは色彩に対する注意や配慮など気にせず仕事をしてきたということ、色彩をメインにした仕事はほぼ無いのではないだろかということだった
非色(黒、白、灰)で描き表すこと以上に有彩色は必要でなかったのだ
その理由は「彫刻」を制作していたことに由来するものだと認識していたけれど
実際のところそれが本当の理由だったのだろうか
別の意味があったのではないだろうかと疑わしくなった
なぜなら色を無視した絵画というものはないからだ
黒色という色彩を選んでいたのではないだろうか
色彩が持つ固有のイメージ、パワー、バランス、色に関する学問(色彩、心理、物理、化学、知覚、情報学など)に関連するさまざまなルールはモチーフ本来のフォルムや構造を惑わせてしまう印象を与えた
フォルムと構造を重要視するとなぜ色彩がとんでしまうのか、わかっていなかった
黒色が非色としてでなく有彩色として存在するのなら、黒色によって何を描き表していたのだろうか
なぜ黒色でなければならなかったのだろうか
この問いは創造の源を探る扉になる…
色彩についてゼロから学び、実際に色彩を使って試みること
ここに来てようやく色彩がどんなものであるかを知る旅が始まったのだった
「運動」の軌跡
ここ3年間ぐらい仕事の内容を
・コラージュ
・アンフォルメル
のふたつをキーワードにしてきました
(👉「素地の魅力、イメージは物質の存在なくして存在できるだろうか?」を参照してください☺)
コラージュの由来は「糊で貼り付ける」というフランス語「Coller」に由来します、それを踏まえた上で、目に見えないイメージを糊で「貼り付けず」に構成するにはどうする?何が必要?ということ以下にまとめました
これらのドローイングは黒一色で描くことを問い直すものとして開始した
コラージュとアンフォルメルのふたつをキーワードにここ3年間仕事をしてきた
いま、さまざまに散らかした断片、断章のコラージュを回収しはじめながら、改めて「描く」ことにフォーカスしたのには理由がある
コラージュをしながら次第に2つのベクトルをがあることを意識したからだ
それは支持体に「何」を貼り付けるか?
という問いがもたらした
これまで支持体である紙に自作の版画や、辞書、古い雑誌や和紙といった「物質」を貼り付けてきた
しかし記憶や映像、感情などパーソナルなイメージが要素となる可能性について気付いた
この2つはコラージュ制作にとり重要な要素であるが、イメージは形のないものであり実際に貼り付けることができない
湧いてくる記憶、感情そのイメージは描き出さねばならなくなった
1枚の紙に全く異なる言語を用いイメージを表出させ「糊で貼り付ける」という作業を省いてコラージュとして成立させるには新しい描画を手に入れなくてはならない
イメージを描き分けるドローイングが必要なのだった
それが改めて黒一色で描くドローイングの習いにつながっている
このドローイングで最も重要なのは描くものを「面=プラン」として捉えることだった
紙の余白とその形態が面をつくるヒントになった
これがわたしの作品に特徴的な有機的な滲みや斑点、線のバリエーションのひとつとして新たに加えられた要素なのである※
※これはFBに投稿したものです.ここで取り上げているドローイングはわたしのFBページでご覧いただけます
ここで使われている「面」という単語は英語に翻訳しずらい単語
「大きな表面」という言葉を充てました
色彩が塗られたブロック、色彩の塊、表面積の大きい色彩…このようなものを想像してもらえると良いかと思います
この大きな表面は絵画の中でパースペクティブな視点を取り入れるのに重要な要素になっています、他の要素と並置することで支持体の平面性をあぶりだすのです
有形の物質は無形のイメージと入れ替わりながら絵画が建設途中であることを露出します
未完のまま放り出されることでイメージの断絶と生成を生々しく描き出すのです
すべてのものが同時にあらゆる方向に動き続けている「運動の軌跡」を可視化しているのかもしれません、それがわたしの現在のコラージュの到達点です
一度真剣に学んでみたい分野
去年体調を崩しました
心身の健康を取り戻すためそれまでの生活スタイル、食事バランスを見直したのですが、そのとき非常~に参考になったのは「薬膳」の考えとその世界でした
いくつかの本を読み、食べ合わせや食材の効用について知るにつれ身体と食べ物と環境が取り巻く世界の神秘さにハマっていきました
まず、自分の身体がどんな不調を抱えているか、どんな状態なのかを自覚することから始まります
その症状のタイプ別にどんな食材が良いか、季節と旬の食材を組み合わせながら食べるものを選びます
身体にかかる負担や調子の悪さはこの世を動かす物理的な現象や季節に深くデリケートに関係しているのです
いいものを取り入れるだけでなくわるいものを取り除くためにやめる習慣を知るのは興味深いものでした
「ぷち薬膳」を実践して体調だけでなくとメンタルも上向きになったのでした
今までスルーしていた食材や調味を積極的に摂り入れ、珍しい食材をスーパーで探す楽しみを運んでくれました!
選ぶポイントが変わると動線が変わる
よく行くスーパーの馴染みない通路、棚を物色するのは面白くワクワクしたものです
はい、今年6月に入ってどうにも食生活が乱れ再び薬膳の本を手に取りました
懐かしいどけどあの時の辛さも蘇る😢と思いながらパラパラとページをめくる…去年と違う実感…
「身体の不調は身体が頑張り過ぎている証拠」
不調はネガティブな気分にさせるけれど、原因はものごとに集中してハードに取り組んだ結果、だから先ず自分のガンバリを労り、感謝の気持ちを❤
それから生活と食事を見直して回復に向けてポジティブに動く!
薬膳が教えてくれることはまだまだたくさんあります
一度真剣に学んでみたい分野のひとつです
「新しい旅のはじまり」を読んでくれてどうもありがとうございます
新しい挑戦、新しい分野への興味について書きました.知らないことにいつまでも興味を持てて、全力で挑戦していくアグレッシブさって瑞々しく元気でいられるんだろうな~
週一回のバドミントン、変に考えすぎず全力でシャトルを打ち返すのと気持ち良い、今のところそれがいちばん得点になる笑
全力って大事…さてわたしの全力は夏の展覧会に出展する作品に向けられています
今年初めて海外に出ました、持ち帰った有形・無形の産物はどんな作品になるのでしょうか
この夏素晴らしいメンバーに恵まれた展覧会に参加します
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【第8回菜々燦会】
■会期:8月27日(火)~9月1日(日)
■開催時間: AM10:00~PM5:00(初日PM13:00~、最終日PM4:00)
■場所 :春日部市中央公民館 2階ギャラリー
>住所: 344-0061 春日部市春日部6918-1
>電話 :048-752-3080
>交通 :東武野田線(アーバンパークライン) 八木崎駅 徒歩2分
【The Eighth NANASAN-kai】
■Dates : August 27 (Tuesday) - September 1 (Sunday)
■Hours: 10:00 AM - 5:00 PM (from 13:00 PM on the first day, 4:00 PM on the last day)
■Place: Kasukabe City Central Public Hall 2F Gallery
>Address: 6918-1 Kasukabe, Kasukabe City, 344-0061, Japan
>Telephone: 048-752-3080
>Transportation: Tobu Noda Line (Urban Park Line) Yagisaki Station, 2 min. walk
■Exhibition venue ULR: https://www.city.kasukabe.lg.jp/soshikikarasagasu/chuokominkan/gyomuannai/2/3/1/5622.html
こちらは埼玉県春日部市にある中央公民館で行われている定期的な展覧会です
天井が高く、壁面と床面の広い贅沢な空間をめいいっぱい使い平面作家6名が会場を作り上げます
この場所で作品を展示するのは13年振りです、どんなことができるか楽しみです
旅で持ち帰った様々な要素を反映させ大きな空間に展開するのは新しい挑戦です
ぜひぜひ会場でご覧ください
お待ちしています
個展の開催が決定しました
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■10月11日~10月20日
MegumiKaraswa個展
M-Gallery
埼玉/川口
こちらも併せてご来場をお待ちしています☺
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♥MegumiKarasawa Web site 👉近日オンラインショップに作品を掲載します
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