明日の楽しみ
- Megumi Karasawa
- 6月2日
- 読了時間: 3分
実況しながら料理する
昨晩食べたものが朝まで残り胃もたれ気味
お腹に石を詰めたような重さ、足を引きずって歩くよう
過重量、キャパオーバー
美味しいものを張り切って食べすぎた、量の加減を見誤る
朝からこんな調子
頭が油分と糖でいっぱいで集中力もなにも散漫でお腹も苦しく、所用を兼ねて外を歩くことにした
歩きながら発見したことをいくつか家に持ち帰り、小腹が空いたのでランチにすることに
何を食べたい?と自分に聞いてもこれといったものがない
何を食べたくない?と聞くと〇〇っぽいもの、〇〇〇(料理名)とするすると出てくる
よし!
食べたくないものがわかると食べたいものが浮かんできて、一人分の昼食に取り掛かる
某日、自炊について記した本を読んだ
そのせいか、自分のために料理をすることの大切さを知り昼食はちゃんと作りたいとおもう
自分のすきなように作り、すきなものを好きな味付けで食べていいんだよ!と肩をポンと押してもらえたような感じ
自分一人の食事は質素にしなければ家族に申し訳ないという気持ちがあったから妙な罪悪感がちょびっと払拭したような感じ
昼食は「自分を喜ばすため」に作ってみようと
You Tuberのように一人実況しながら料理を始めた
まな板を出し、冷蔵庫から野菜を取り出し千切りにカットする
そこまでを実況する
誰も観ていないしカメラも回していない
だけど誰か見ていると想定して行為に言葉を乗っける
いつもの作業が、いつもの手元が、丁寧になる
丁寧に気持ちゆっくりと
実況しながら料理するのって案外いいかもしれない
何でもないこと、何でもない仕草が滋味深い
明日の楽しみを見つける
料理しながらちょっとした遊びを面白がっていたら明日の昼食はお弁当をつくろうと閃く
午前中は病院で外に出るから、お弁当を持って緑のある公園のベンチで食べて帰ろう
友人から頂いたおやつをデザートにして、夕食の残りのおかずと彩りにミニトマト、乾物で煮物をサッと作れたらいいな…スープジャーに味噌汁も付けたい
会社で事務職をしていたとき、一日のうち唯一昼食だけが自分の胃袋と気分を満たす時間だった
昼食はお弁当を作っていった
食べたいものを普段より多めに美味しく食べた
わたしの隣の同僚の女性は昨晩子どもと一緒に焼いたクッキーをデザートにしていた
焼き色がとてもきれいで可愛かった
彼女のお弁当はとても小さくて、それで足りるのか不思議だった
わたしのお弁当は1.5人分の量だった
その頃はどんなに食べても体力を消耗する時期で、エネルギー源を取れるだけ取ろうと昼食は制限なしだった
朝食も夕食も慌ただしくて食べる時間はほとんどない生活だった
今思えば慣れない事務職という仕事のストレスも多めに食べることで発散していたのだろう
その当時の自己承認、自己表現の手段がお弁当をつくるわたしと
それを食べるわたし、だったのだ
話しが脱線してしまった
お弁当ひとつで明日が楽しみになる
病院に行くのとセットにすれば嫌なことも相殺されるというものだ
ちなみにある友人は自分が作ったお弁当を食べたいとおもえないんだと言っていた
彼女の毎日のランチは外食だという
その気持ちの裏側にあるものは、わたしの事務職時代のランチと似ている気がする
お弁当を自分で作るとか、外食で自分のすきなものを自由に選んで食べることとか、
一日の中で唯一わがままに自分を喜ばせることなんだとおもう
食の自己決定権を持つこと
何を食べるかは自己承認と自己表現なのかもしれない
明日の楽しみを見つけられたら、仕事も捗るだろうか…
今日もおつかれさまでした
明日も安全で素晴らしい日になりますように
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