簡単な調理で気持ちを立て直す
- Megumi Karasawa
- 5月22日
- 読了時間: 2分
作り置き
病院に行き投薬を開始して、二日目
変化を実感するには日が浅いが、回復に向かって動きだしていることは確かだ
眠る前に飲む薬が朝まで残り眠気を催し、瞼が勝手に閉じてしまう
夜眠れるようになったのは良いが、それだけが残念なところ
何も手に付かないという状況から半歩外へ出た出来事があった
それは簡単な調理をしたこと、「作り置き」をつくっておいたことだ
作り置きは数時間後の未来の自分に贈り物をすること
料理というほどのものではないが、野菜を切り乾燥わかめをお湯で戻し、レーズンや缶詰のみかんを調味料で和え味見をし冷蔵庫に入れて味が染みるのを待つ
夕食時にはおかずの一品として食卓に出す副菜になる
これを昼すぎに仕込んのだが、結果的にほとんど機能しない脳と身体を活性化させる行動になった
調理をしたら、次のタスクにも手が付けられた
明日やればいいや。とおもっていた書類を提出し肩の荷が下りる
たかがそれだけのこと
だけれどわたしにとっては半歩、前進したのだ
手を動かして何かをつくること
特に料理は誰とも比べないでいいし、自分だけの時間を楽しめるし自分の段取りで好きな味付けをして完成するのがいい
心が苦しくなることはないし、気持ちが塞ぐことはない
気力がないとできないことでもある
台所に立つ体力も気力もないときがある
自分の状態をどうであれ、料理ができるかどうか、が元気の判断基準になる
台所に立つのも苦痛になるようなら赤信号、料理を放棄するときは危険信号、食に興味がなくなればアウト…
身体と心を支えるために食材を選び、料理して、食べて、という基本的なことをしている
食に対するエネルギーと欲があるうちは、回復の余地が残っている
大いに残っていると言える
簡単な調理から、自分の枠の外に出られた日
毎日は少しずつ古くなり新しくなり後退し前進する
目に見えない一進一退の新陳代謝のうねりの渦中で、わたしは今日を生きている
当たり前のように変化し当たり前のように不調がある
安定があれば不安定がある、どこにも完全無欠なものはない
揺らぎと不安、不規則と不調が毎日にメリハリをつけ絶妙なバランスを整えているのかもしれない
夜は冷たく強い風は吹いています、明日以降が天気が下降するようです
今日もおつかれさまでした
明日も安全な一日になりますように
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