調子っぱずれな絵
- Megumi Karasawa
- 3月18日
- 読了時間: 5分
更新日:3月24日
今日もキャンバスに向かう
先週から始めたシリーズの調子が掴めずにいる
調子っぱずれな絵だなとおもいながら試行する時間が続く
突破口を掴むまで不均衡状態にもがくだろう

調子が出る、出ない
要因は他愛のないことだったりする
例えばいつもの絵具を切らしたとか筆がボサボサになってきたとか
以前の作品に固執しているとか(その場合は粘着質で厄介だ)些細なことが気になると部屋の散らかりが目に付き集中できない、など
花粉症で痒くてムズムズし落ち着つかないことも変則的なスケジュールに乱されることもある
上記のどれかに引っ掛かれば調子が上がらないせいにできなくもない
調子が掴めないときはちょっとした違和を入れると進むことがある
新しい絵具を購入する
新しい筆をおろす
違うサイズに切り替える
他愛のないことで調子が掴めずにいるときは他愛のない違和を取り入れてバランスを取る
取りあえずささくれのような些細なストレスを取り除きたい
ささっと絵具を注文する
画材の欠品はいつもの流れを止めてしまう
物的なものが無ければ描けない仕事だ
たっぷりの画材、申し分ない量のストックがあれば快適に仕事できるだろう
大量にストックする習慣はなく、なくなったら補充するというやり方が染みついている
絵具を補充して調子を見てみる、これで調子が取り戻せたらラッキーだ
功を奏さなければ違うキャンバスに移ろう
流れるか、どうか
描きはじめは初心者のように(ほとんど初心者のようなものだが)描くことが楽しくて絵具の扱いが新鮮でおっかなびっくり手を加える緊張感がある
慣れてくるとフレッシュな感じが出なくなる
気分が良いからどんどん描きたいのに流れない
流れてないときはわかる
流れないときは絵に触らないか絵から離れて別のことをしてみる
固執するキャンバスから離れた方がいい
描きたくなるまで描かないという選択もある
物理的に距離を取り全く手を付けず放任という荒療治を課す
一気に、勢いを残したままにするキャンバスと詰まったキャンバス
描き込む前に止めるキャンバスと執拗に描き込んでやろうとするキャンバス
描くときの熱量と物量のコントラストと配分とメリハリ
どれも同量で均一の達成でなくてもいいとおもうようになった
同じだけのエネルギーを投入しなくてはならないという縛りに縛られていた
流れているときは流れに沿う動きでいい
描かれたものを見て加減すればいい
隙間があって余白があって塗り残しがあって途中のような生々しさがあって、とろとろした絵具の質感があって動いているような流れがあって、そのままにする状態があっていい
完璧な密度で完璧な水準の達成度を求める気持ちが、ない
どうしてか惹かれるのは完璧さという概念の外のこと
完璧とか達成とか成功とか偉大とか、そうものの外にあるものを見たい
調子っぱずれなキャンバスを壁面に掛ける
離れて見るとバランスと雰囲気はまだ失われておらずこれはこれで。と諦める
わたしの表現の限界
癖
調子
新しいものがこれ以上現れないと悟る
積極的な諦め
積極的な諦めは多分必要な気力で次にチャレンジし更新すればよい
一枚のキャンバスが二十枚のキャンバスの全体を支えるためということがある
完璧な一枚に固執せず流れをみる
全体のメリハリやバランスと洒脱
全体のなかの一枚と一枚で完結する一枚
調子っぱずれである
しかし正誤や善悪でジャッジする価値の外に、ある
「調子っぱずれな絵」を読んでくれてありがとうございました
キャンバスを壁面に掛けて離れてみる
絵の内容や意味だったり自分のステートメントや思想や哲学はほとんど問題ではない
全体的な雰囲気、空気感、印象、興味深いものが画面にあるかどうかを見る
個人的な感覚が決定権をもつ、感覚はわたしに一存する
毎日ブログを書き、毎日ドローイングして気付いたことはジャッジしない。ということだった
物事を二者択一で判断し判断を単純化しないようになった
単純な判断や単純な区別を付ける必要がなくなったからだ
判断をしない。というのは判断とは局所的で限定的な瞬間に感じる当事者の快・不快を表した即興的な揺らぎにすぎない
良いことの中に良くないことが含まれていること、ないだろうか
楽しいことの中に楽しくないことが含まれていること、ないだろうか
白いものの中に黒いものが混じっていること、ないだろうか
好きなことのなかに嫌いな側面があり嫌いなことのなかに好きな側面があること、ないだろうか
照明に照らされるから輝く面があるようにスポットライトの当て方が人の見方を左右する
しかし大元の形は光によって変化しない
キュビズム
ミラーボールみたいに回転し角度によって点滅する輝きは儚いジャッジに似ている
判断を保留し、判断ではないものを中央に据えてみる
するとキャンバスは流れを掴むだろうことに期待する
今日もおつかれさまでした、明日はどうか晴れますように
感動的な一日になりますように
テルテル坊主をひとつもらった日
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