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執筆者の写真Megumi Karasawa

いいことばかりではない

更新日:6 日前

いいことばかりではない、地獄の入り口


新しいお店のために絵を描きました

お花屋さんをもう一度やりたくてやりたくてならやってみようとスタートした記念の日

このお店は移動か出張かまだスタイルは未定、妄想と空想の「フラワーショップHorizon」

小さな小さな花屋さんには花がありません、だから花をつくります

いちばんはじめどんなお花をお店に並べようか、どんな色、どんな形、どんな大きさ、どんな表現方法で?わくわくしてたのしいはじまりになるはずでした

花屋さんになったつもりで手を動かしてみよう

ああいい感じ、いつも以上に集中している没入していているいま何時?どれだけ時間が経ったかな

集中し没入するともう一つの次元が現れます

物理的なものを超越した世界ゾーンと呼ばれることもある

そこはわたしの人生が詰まっている、生まれたときから今までの記憶、これまで出会った人や他者や友人たちもいる、彼ら彼女たちの一瞬の表情や一言、輪郭のないすれ違っただけの人も現れる…

当時言葉にできなかった想いや言葉の数々、感覚、ものの匂い、忘れたい細部だけ残った出来事、人の優しさ・愛情・配慮・痛み・届かなかった想い・受け止められなかった想い・届かなかった想い・言い過ぎた一言・感情的な言葉・誤解・すれ違い・思い込み・後悔・無念・未消化のまま放置するしかなかったこと、ゾーンに入るといいときもある、でもそうでないときもある

今日はそのいいときではなかった

触れてはいけない場所に手を伸ばしてしまったようだ


刃の矛先はこう言った

「あなたなんでこんなことをしているの?」

「〇〇さんは成功している、仕事がスマートで賢い、段取りができている、成功者だ」

「なのにどうしてあなたはまだここにいるの?」

「〇〇さんのように認めてくれて信頼できる人に目を付けられないのはどうして?」

「あなたはどうしてここにいるの?」

「〇〇さんは真面目で上手だ」

「〇〇さんの作品には沢山ファンがいて作品が売れている」

「売れない作品をつくるなら、いなくなったほうがいい」

「あなたから人はどんどん離れていく」

「いなくなったほうがいい」

「いなくなったほうがいい」


鋭利な刃から身を守るためわたしは大切な人たちを想い出した

友人は言う「わたしはめぐちゃんの作品がすきだな」


刃物はこう囁く

「あのとき〇〇さんがお前の話しを聞きながら心の奥では「ふん」と鼻でせせら笑ってお前を見下しているとは知らずにお前はバカみたいに真剣に絵について語っていた、お前はとんでもないお人良しだ、お前はバカにされていることに気付かない」

「人はお前のことをバカにしお前を見下してる」

「お前は気付かない、お前を憐れんでいる」


わたしは一本の蜘蛛の糸にすがるように違うゾーンがないか探していた涙がこぼれそうになるのを我慢して探した

わたしが〇〇さんから感じた言葉や表情はそんな風には見えなかった、今までの関係性や性格を想い出しても〇〇さんはそんなことをおもっているなんて考えられない

もし本当にそうだったたらかなしいけど、それは間違っていると言えるわたしはそうはおもわない

わたしが出合った人たちはそんなことをおもうような人ではない


刃が妄想を肥大させあれこれと傷つけ痛めつけ懲らしめようとする

刃の言うことをダイレクトに受け取ってしまえば心身が砕かれる

集中し没入する深みにはこんな刃が獣が口を開けて待っている

沼には地図がない

いつ迷い込むかわからない、こっちの道に来てしまう、引きずられてしまう、弱みを握られて服従するしかない、ゾーンではコントロールが効かない


状況が最悪だとしても…最悪は何かのはじまりでいい兆しということ正面から受け止めないこと相手にしないこと受け流すこと自分自身に刃を向けないこと

絵を描いた後、それを日常生活に持ち込まないように自分を守る

描いたものはこれからどんどん良くなる最初からうまくはいかない

この沼の底にいる獣、好き勝手させてはならない、生身の人間に刃を向かわせない


描き始めた花の絵は散々な結果になった

憂鬱な気分が尾を引いている

地獄の入り口だ



絵を描く人の心理状態について集中力を高めると現れる別次元「ゾーン」は必ずしもいいことばかりではありません
いいことばかりではないから、いい場所に留まりたくなるけれどそれでは前に進めない

それでも明日描きたい


今日は散々な日で一分でも早く床について寝てしまいたい

描いた花の絵は机の上に置いてパソコンの近くにある

この絵を横眼でちらちらみる、これがいまの自分…ここから這い上がるしかありません

周囲の情報を遮断してしたいことに集中するため「やり方」を変えて臨んでいる、


…と書いたところに家族が部屋に入って来た!

いつもわたしの絵を見ているこの子は花の絵を見て「なにっこれ!すっっっごくいい!すっっっごくすてき!これほんとに描いたの?これ欲しい」と目を輝かせて絵を抱きしめた

涙をこらえていたがふたつこぼれてしまった

「汗かいてるの?」

と言われて髪の毛で目を隠した



絵を描く人の心理状態について集中力を高めると現れる別次元「ゾーン」は必ずしもいいことばかりではありません
家族の一言に救われる


「11月6日 いいことばかりではない」を読んでくれてありがとうございます


そんなわけで明日に臨み明日も健康で絵に向かえるようにするだけです

ブログの内容が変化しています、それでも読んでくれる方がいることは嬉しいです、ありがとうございます、同じ日は一日もありません、めげずにたっぷり睡眠をとろうとおもいます

今日もおつかれさまでした、明日も素晴らしい一日になりますように…




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