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執筆者の写真Megumi Karasawa

眠り

更新日:11月20日


眠れない夜


なんだか体の調子がおかしいので(背中の痛み、喉の奥がヒリヒリ、ダルさ、痒み)早めに休もうと布団に入ったけれど、どうしても眠れない夜

体は疲れて一分でも早く休みたがっているのに気持ちはソワソワと落ち着かない、頭はモヤモヤを抱えている

「寝よう」「寝なきゃ」と眼を閉じると直近の過去を思い出して後悔したり、もうどうしようもならないことをつらつら考えてしまう、どうして?何で?過去に留まって抜け出せない

そんなとき数か月前に会った友人の顔を思い出す、彼女もこんな夜を過ごしているんだろうか…締め付けられるようなこの気持ちを遠く離れたところで共有する…夜は更ける…眠れないならと挿絵のある本を読むことにした、主観的な考えのその中心を分散させるためだ、ああ今日は本の内容が頭に入る、内容に集中しているのはいいことだ、そのうち眠くなるだろう、すると本から刺激を受けたのか自分の好奇心が任せるままやりたいことが溢れてくる、アイディアがむくむくと膨れ上がり頭の中が興奮でパンクしそうだ、これはこれで冴えてしまってドキドキして余計眠れない!

そのアイディアは大きくなるだけなってそのうちしぼんでしまった

どこからか「現実」が横に入って告げるのだ

「それは〇〇の視点に欠ける」「〇〇の観点から考えるとおかしい」否定的な意見だ

「現実」が入ってきたところで急ブレーキがかかり楽しみが楽しみではなくなった



突然不眠のような症状に見舞われる夜はどんなことを考えてしまうだろう
眠れない夜を過ごす

絵を描く


絵を描くことを一日の中心に置いている

今まで以上にそうしたい

気分や感情のムラ、体調不調や突発的な出来事や休日や週末はスケジュールが崩れて立て直せないことが多々あった…一日のリズム、一週間のリズム、一年のリズムは安定しない、これってごく自然なことではあるのだけれど、必要以上に悔いたり自分はなんてダメなんだと感じてしまった、これがイヤでイヤで仕方なかった

精一杯やりたいと決心しても自分に振り回されてゼロに戻る、振り出しに戻るということをもう何度経験したかわからない「人生ゲーム」という双六があるけれど一歩進んで三歩戻るいやスタートに戻ってしまうのだ、いつもはじまりはじまり、その先に続かない、断続的で危なっかしく凸凹でつながりのない道、それをなんとかしたいと「毎日書く」「毎日描く」ということをスタートした

ブログを書くこともそうだ

毎日欠かさず朝起きて家事をして食事をしてお風呂に入り歯磨きをして寝る…これと同じように毎日書く/描くことが当たり前になるようにとしがみついている

絵を描くことはしてきたことではあるけれど、「毎日」描いていることではなかった


ピカソは生涯で15万点の作品を作った、生まれてから91歳でなくなるまで一日約5点は作らないと間に合わない数と言われている、最も多作な芸術家としてギネス記録に認定されている

これはもはや「日課」ですらない日課以上のことだ、ではなんだろう…絵を描くことは呼吸と同じだったのではないだろうか…人間が生きるため体が毎秒毎秒寝ずに働く、これを止めたら死んでしまうから必死に働く、リカバリーするウイルスと闘う免疫をつける…身体の中に「はたらく細胞」がたくさんいてわたしたちの健康と命を必死で守っている

人間は一日約2万~2万5,000回呼吸をするといわれている、ピカソは6日間分の呼吸を作品にした…と言えなくもない

絵を描くことは日課ではなく呼吸、体が生命維持のために毎日毎秒動いているのと同じことだ

人間の感情や感覚や外的不可抗力やアクシデントに見舞われてもへこたれない体の機能のようなものだ

そう考えるならわたしにとって絵を描くことはどんなことだろう

呼吸や生命維持に必死に働く機能と同じように捉えることができるだろうか

自分の体が自分の意志や感情とは全く別のところで、しっかりとわたしを生かしてくれるということ感謝をしているしその不思議をおもうし有難いし生命の強さを感じる、意志とは違う部分でわたしを根底から支え生かしている

自分の意志や感情ではない部分でその運動を止めないものとして絵を捉えるのであるなら描くことは生命体の動き=命そのものだ



明日も素晴らしい日になる


昨晩は眠れない夜だった、けれどいつの間にか眠っていた

カーテン越しに朝陽が差し込み今日晴れたことを祝福する

秋から冬へ寒さが日に日に増して空は高く澄みきっている

冬の晴れた空がいちばんすきだ気持ちがいい

今日一日が素晴らしい日になるように、誰かがあなたの健康と安全を願っている

それを感じながら今日も明日も素晴らしい日になると信じて過ごす

何があっても最悪なことは起こらない、明けない夜はないという…眠れない夜もある

寝汗をかくくらい緊張と不安に苛まれる

けれどいつの間にか眠っている、数時間でも眼を閉じていられたことを良しとしよう

明日も素晴らしい日になる、大丈夫大丈夫



今日一日が素晴らしい日になるように、誰かがあなたの健康と安全を願っている
今日一日が素晴らしい日になるように、誰かがあなたの健康と安全を願っている

「絵を描く」を読んでくれてありがとうございます


あらためてピカソの生涯作品点数には驚愕します、15万点なんて想像つかない数です

一日約5点というとイメージがつきますがね、毎日5点を91年間続けることができたのはピカソだけです

そして今日11月14日はクロード・モネの誕生日です、モネ86歳、生涯作品点数は2,000点以上ということです

偉大な画家の作品はどれも素晴らしいけれど、人が健康で安全で毎日生きて動いて呼吸していること以上に偉大なことはないのではないかとふとおもう

何を為すか、為したか、ということは勿論それが必要な誰かにとっては重要なことだけれど、夜眠れて朝起きて生きていることそのものがどれほどかけがえのない大切な人間の営みかということにいつでも立ち返り静かに自分の命を両手で抱えながら生きたい、そう生きるのです

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