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カタルーニャが生んだ現代の巨匠の作品から、「礼賛」という言葉を掴んだ…

カタルーニャが生んだ現代の巨匠の作品を通じて…


スペインにある「カタルーニャ」という州をご存知ですか?

この土地に興味を持つきっかけになったのはアントニ・タピエス(Antoni Tàpies i Puig、1923 - 2012)という芸術家に出合ったからでした

タピエスの出身地であるカタルーニャは、クラブ以上のクラブと言われているサッカーチーム「バルサ」の本拠地でもあります

2017年10月カタルーニャ共和国として独立宣言が行われるに至ったことも、ポルトガルとひとつの国になる可能性もあったという「もしも」も、とても興味深くその歴史は独自性を持っています

また19世紀から20世紀、現代にかけて名だたる芸術家を輩出しました

アントニ・ガルディAntoni Gaudí i Cornet 1852- 1926)

ジョアン・ミロJoan Miró i Ferrà 1893- 1983

サルバドール・ダリ(Salvador Dalí 1904-1989)

青年期のピカソPablo Ruiz Picasso 1881-1973)が数年を過ごした街として知る人ぞ知る州です

スペイン、カタルーニャ美術の系列に連なる現代の巨匠がミケル・バルサロ(Miquel Barceló Artigues 1957-)

「現代のピカソ」と称される芸術家です

彼の作品をネット検索し見たらこの言葉に深く納得したのでした

(ちなみに2022年には日本で初となる個展を開催しています)

スペイン、カタルーニャ、ピカソにタピエス、この系譜に連なる一連の作品は、闘牛、動物、陶芸、アンフォルメル、アルテ・ポーヴェラ、プリミティブ、根源的、原始的…という美術のワードや様式の文脈で読み解くことも可能です


その作品はまるで湯気が出るかのような圧倒的なパワーとエネルギー、情熱、その熱量をバシバシ感じ

まさに絵画の醍醐味そのもの

足を止めその世界に没入してしまう…なぜならそれが琴線に触れるとき、太古の昔、先史時代の人々が洞窟に絵を描いたその起源まで遡っているかのようです

まるでタイムスリップして洞窟にいるような錯覚

宗教的な儀式を伴う呪術や祈り、交信といった神秘的な体験をしているような錯覚


素材のもつ特徴や触感を伴う生々しい人の感情、手の痕跡

それらは絵を「つくる」「うみだす」「刻む」「掘る」といった人間の活動そのものに戻っているかのようです

衣・食・住に関わる肉体労働を伴った「いのちを繋ぐこと」に直結する仕事…いや仕事といった概念のない本質的な活動に立ち戻るかのような芸術


一方で現代アートは社会的な問題を可視化しメッセージを発したり、風刺やユーモアを伴いテクノロジーを駆使しながらつくられることもあります

難解で、各々の解釈が重要な要素であり、理性的な判断が求められるようなアートとは逆のメッセージを発しているミケル・バルサロの作品

カタルーニャという特殊な地域を背景に、燃えたぎる生命の礼賛をする作品、芸術家

なにより素晴らしいのは彼が生きて精力的に仕事をしているという事実です


同時代を生きる我々はその芸術に触れながら、芸術という枠から自由になり大きな大きな歴史を担う存在だと感じさせてくれます

生きているすべてのいのち、脈、鼓動、かたちなき魂がキャンバスに顕わされているのです


「礼賛」


ミケル・バルサロの絵画はそこに収斂されます

絵を観る人の背中に羽を授け、どこまでも大きく広く勇気をもって生きる、どんなことがあろうとも、あるくことはやめない

そんなことを感じさせる力のある作品だった

彼の作品が気になった方は是非、ご覧ください

どのように感じるでしょうか…教えてくださると嬉しいです


カタルーニャが生んだ現代の巨匠であり「現代のピカソ」と言われているミケル・バルサロの作品から、現代アートの多面性を考察しています
「ミケル・バルサロ」カタルーニャが生んだ現代の巨匠

「カタルーニャが生んだ現代の巨匠」を読んでくれてありがとうございます。


アントニ・タピエスを知り、ポルトガル渡航をして「カタルーニャ」について知りたいと思い、一冊の本を読みました

新書のその本はコンパクトでありながらカタルーニャについてあらゆることを分かりやすく描きながら、要所要所で深い知見を披露し、もっと知りたいと思わせる良書でした

<カタルーニャの芸術>という段落で「スペイン・カタルーニャ美術の系譜に連なる最後の巨匠、ミケル・バルサロ」の名前がありました

初めて知るその名前に興味を持ち、作品を調べたのでした

併せて2年前に東京オペラシティで展覧会が開催されたことも初めて知ったのです

わたしが作品から得たのは自分の仕事の可能性や限界を押し広げてくれ、芸術は素晴らしいと感じたことだ…あまりにシンプルなことに驚く

8月27日から始まる展覧会、10月11日から始まる個展に向けて、どのようにしたいか、なりたいか…を改めて考えました

「芸術は素晴らしい」の先にある「絵を観る人の背中に羽を授け、どこまでも大きく広く勇気をもって生きる、どんなことがあろうとも、あるくことはやめない」というミッションを掴んだのでした



「第8回 菜々燦会」8月27日~9月1日 AM10:00~PM5:00 春日部中央公民館2Fギャラリー

展覧会のお知らせです


【第8回菜々燦会】

■会期:8月27日(火)~9月1日(日)

■開催時間: AM10:00~PM5:00(初日PM13:00~、最終日PM4:00)

■場所 :春日部市中央公民館 2階ギャラリー

>住所: 344-0061 春日部市春日部6918-1

>電話 :048-752-3080

>交通 :東武野田線(アーバンパークライン) 八木崎駅 徒歩2分



下記の日時で会場で受け付けをしています


♦7月28日(火)~13:00まで

♦8月31日(土)10:00~17:00 終日

♦9月1 日 (日)10:00~17:00 終日


30日(金)午前中は会場に行く予定です

ご連絡を頂けると幸いです


【The Eighth NANASAN-kai】

■Dates : August 27 (Tuesday) - September 1 (Sunday)

■Hours: 10:00 AM - 5:00 PM (from 13:00 PM on the first day, 4:00 PM on the last day)

■Place: Kasukabe City Central Public Hall 2F Gallery

>Address: 6918-1 Kasukabe, Kasukabe City, 344-0061, Japan

>Telephone: 048-752-3080

>Transportation: Tobu Noda Line (Urban Park Line) Yagisaki Station, 2 min. walk



個展開催のお知らせ

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■10月11日~10月20日

MegumiKaraswa個展

M-gallery 川口

住所:〒332-0016 埼玉県川口市幸町3丁目1−15-G

電話:048-254-8021


こちらも併せてご来場をお待ちしています☺

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