ドローイングノススメ
ポルトガルに旅した日が1日1日と過去になりつつあるのを実感する6月
あの時のみずみずしい光と色に溢れた街の印象はまだ残っている(??)のであればスナップショットのように印象を反射的に切り取って描き溜めようとドローイングを開始した
描くというより運動している感じ、色んな筋肉の凝りや張りをほぐして柔軟に、しなやかに
ドローイングは感覚や感情、自然のなり行きに任せて心体を自在に動かし飛び回るように軽やかに素早く描く.というよりは指揮者が振るタクトなのかもしれないのだった
指揮者はタクトを空(くう)に向かって振る…何かを描いているように、実線、破線、一点鎖線、二点鎖線、ジグザグ、曲線、弧線…無数の線描によるドローイングみたいだ
音楽を紡ぐ?奏でる?創る?ことを目的とした全身で振るタクトの動きはドローイングと重なって空に向かってカタチと線と色を解き放つ
このドローイング、クロッキー教室でやるような1分、3分、5分で描く描き方とは似て非なるもの.
短時間で捉えた形やバランスが心体に浸透するまでに物理的な時間では測れないタイムラグがあることを考慮してーつまり短時間で捉えたものをすぐそこに描きあらわせられるのは訓練された技に他ならない、技は羨望を集めるが感動は与えない、どうだろう?
さらにものを見て描いていない、いや実際にはものを見て、見えるようにしているのだ…あるのは記憶による印象と思い込みと目の前の白い画面
意識を可視化する
肉眼で見た現実の景色や人・ものを思い出し、流れるままに手を動かしていく
手を動かし始めると、体の色んな細胞が活性化し衝動に突き動かされ、スピードが増す
次に描く線、置く色、形がわかる、スピードに乗り遅れないように走れ!
このような状態になれば作品は生き生きとし面白くなる
これが今しているドローイング、どうぞお試しあれ~!
エドガー・ドガ(Edgar Degas1834年7月19日ー1917年9月27日)は友人に述べている
「見えるものをそのまま写し取るのはとてもいいことだが、記憶の中に留めたものを描く方がもっとよい。それは創造力と記憶の合作による変容である。人は衝撃的なものだけを再生産するが、つまりそれは必要ということだ。人の記憶と創意は自然が及ぼす支配からの解放を意味している。」※
※印象派の歴史 John Rewald (原名), 三浦 篤 (翻訳), 坂上 桂子 (翻訳) 角川書店 2004/11/1
体感のズレ
ここ5年くらい一年の流れが定型化して、体調やメンタルの管理に役立っている
苦手な季節、不調になりやすい月、調子を取り戻す月、痩せる日、太る日…
大体の流れがわかると、無理しない、無理できる、止まる、走る、に敏感になる
身体はゆらぎとリズムに合わせて毎日変化する…この変化はいつかのストレスやいつかの痛みなのだ、そう体感のズレを意識してから人間の生まれ持ったリズムに沿うことにした
「あなたは半年前に食べたものでできている」※この衝撃的なタイトルの本
やっとわかった気がする笑
身体が反応するには時間がかかる、だから先のために今できることをする、それが未来への伝言でありサプライズ.この世の中の流れがどんなに速くなろうと、それに合わせることなどできない、それが自然の姿、もう少しだけ待ってみよう、自分の感覚を待ってみよう
※あなたは半年前に食べたものでできている 村山彩 サンマーク出版 2013/12/5
Plazas and rotaries
滞在したホテルから徒歩1、2分のところに「ポンバル侯爵広場」があった
その彫像のぐるりは交通量の多いロータリーになっている
一日中慌ただしく時間の流れが速い、眠らない広場
初めてこの円柱を見たとき、捉えようもないほど巨大で重量感のあるものと理解しているのに
なぜか小さく軽さを感じた
すぐ近くにあるのにとても遠くに感じる
眼はピントが合わず彷徨っていた
象徴的な彫像をシンプルな形に還元し、ピンク・白・青・黒色をカラーブロックとして平面的に配置し装飾的に描いています
「ドローイングと指揮者のタクトとエドガー・ドガを読んでくれてありがとうございます」
先週痛めた右足首.4日間サポーター+湿布で腫れはだいぶ引いたのだけど、運動できるかはまだ心配
歩くことも控えていたら、なんだか身体が重く感じてやっぱり体動かさないと蓄積されるだけなんだね、運動は意識して取りにいかないと苦笑
ということで、夏の展覧会に向けてドローイングと運動がキーワード💦この展覧会にかける想いはけっこう熱いのです(👉「10年かけて出発点に舞い戻る」こちらの記事を参照してね☺)
小さなドローイングをFacebookで公開しています、どうぞご覧ください
初めて海外を旅しました.帰国後、作品にどんな影響があるでしょうか?
帰国後の新作を含めた内容になります!
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【第8回菜々燦会】
■会期:8月27日(火)~9月1日(日)
■開催時間: AM10:00~PM5:00(初日PM13:00~、最終日PM4:00)
■場所 :春日部市中央公民館 2階ギャラリー
>住所: 344-0061 春日部市春日部6918-1
>電話 :048-752-3080
>交通 :東武野田線(アーバンパークライン) 八木崎駅 徒歩2分
【The Eighth NANASAN-kai】
■Dates : August 27 (Tuesday) - September 1 (Sunday)
■Hours: 10:00 AM - 5:00 PM (from 13:00 PM on the first day, 4:00 PM on the last day)
■Place: Kasukabe City Central Public Hall 2F Gallery
>Address: 6918-1 Kasukabe, Kasukabe City, 344-0061, Japan
>Telephone: 048-752-3080
>Transportation: Tobu Noda Line (Urban Park Line) Yagisaki Station, 2 min. walk
■Exhibition venue ULR: https://www.city.kasukabe.lg.jp/soshikikarasagasu/chuokominkan/gyomuannai/2/3/1/5622.html
こちらは埼玉県春日部市にある中央公民館で行われている定期的な展覧会です
天井が高く、壁面と床面の広い贅沢な空間をめいいっぱい使い平面作家6名が会場を作り上げます
この場所で作品を展示するのは13年振りです、どんなことができるか楽しみです
旅で持ち帰った様々な要素を反映させ大きな空間に展開するのは新しい挑戦です
ぜひぜひ会場でご覧ください
お待ちしています
個展の開催が決定しました
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■10月11日~10月20日
MegumiKaraswa個展
M-Gallery
埼玉/川口
こちらも併せてご来場をお待ちしています☺
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