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ポートレート

更新日:5月26日

墨で描く


心身が落ち着いてきたのを実感している

自然な流れでポートレートを再開した

これまでグアッシュを使ってキュビズム風に描いたりマティス風に描いたり、ルドンやデ・クーニング風に描きながら、いろいろと試していたのだが、なかなか方向が定まらない

カラフルでポップな色使いにも挑戦するも、配色が気にくわず苦戦していた


やっと再開したポートレート、せっかくだから趣向を変えようと、初心に返り水と墨を頼りにデッサンしてみる

去年の個展以来、ほとんど手にしなかった墨を使う

何年かぶりに自分の基本的なデッサン力を試すかのように、シンプルな画材で描く

画面は一色とは思えないほど鮮やかな黒の世界がうまれる

墨を初めて使う人のようなワクワクした気分と少しの緊張感が新鮮だった

墨のもつ色合い、濃淡、シミ、水の流れによる揺らぎ、絶妙で繊細なコントロールでグラデーションをつくりだす

グアッシュで表せなかった色彩の妙を教えてくれるのだった


数枚描いて、手応えを感じポートレートは墨で描くことに決めた

というのは七月の展覧会会場で観に来て頂いたお客さんを即興で描くデモンストレーションするからだ


自分の良い部分を発揮し、いいポートレートを描きたい

生身の人間を前に描くのは、恐れと緊張とプレッシャーしかない…というのが本音…

本番までできる限り枚数を重ね精進する


七月の展覧会では会場でポートレートを描きます。
墨で描くポートレート

納得できるかどうか


ポートレートはシンプルに自分が慣れ親しんだ画材で描くことになった

当初予定していた大胆な展開…例えばキュビズム風とかデ・クーニング風とか、マティス風というようなスタイルは数か月で得られるものではなく、付け焼刃的に取得しても納得できないとおもう

自分も納得できないし、お客さんも納得しない

残念ながら?大胆なことはできないけれど、確実に描いていく方向で挑戦すること

できるだけ生身の人間を見ながら描くこと

方向が決まったらすることも見えてきた


七月の展覧会では会場でポートレートを描きます。
墨で描くポートレート

「ポートレート」を読んでくれてありがとうございます


わたしの仕事ってなんだろう?

その問いを発するまでに、絵を描くことが自分から遠くなってしまう感覚があった

再開したドローイングなりデッサンは、わたしを生かしてくれる

心身の安定がダイレクトに創造に反映する

描けなくなったところまで這って行き、また描く

生活を続ける

色んなことがある、色んなことがあるから続いていく


今日もおつかれさまでした

明日も安全で素晴らしい日になりますように




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