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探求の機会を奪う暴力から離れる

更新日:4月26日

ネガティブ・ケイパビリティ/Negative Capability


不調が続き思考もネガティブになっている

外出も控え塞ぎがちな気分をあらわしたような四月の雨

妙にもの悲しくて寂しくてシトシトと小さな雨が降る

五、六年前のことを思い出す


冒頭でネガティブという単語を使ったが、ネガティブというと、どんなイメージをもっているだろうか

前向きを表わすポジティブの反対で、暗くて近寄りがたいジメジメした考えや、弱さや脆弱さといった後ろ向きな印象を与える言葉だとおもう


某日、タイトルに惹かれて深夜に放送されたテレビドラマを録画した

好評につきアンコール放送をしたというが視聴者の関心の高さがうかがえるエピソードである

二回分の放送を見てホームページにとんでみた

キャストやあらすじ、インタビューをひと読みしていたら、見慣れない単語に出会った

初めて聞く言葉


✔ネガティブ・ケイパビリティ/Negative Capability

解決策を急がないで、状況をじっくりと観察し、深い理解を深める力


ネガティブといえば、先に書いたようにあまりよくない状態のことをさす

単語を調べてみると、


ネガティブ・ケイパビリティとは、19世紀のイギリスの詩人ジョン・キーツが提唱した、不確実性や疑問、答えのない状況を許容し、それをじっと見つめ、受け入れる能力を指します。簡単に言えば、すぐに結論を出そうとせず、曖昧さや不確実性を抱えながら、状況を理解しようとする心の状態です。「ネガティブ・ケイパビリティ」AI による概要

自分が取り入れたいこと


背景や年代の異なる他者との話し合いで努力してもその場の居心地の悪さや違和が拭えないときがある

何が起きているかというと


・答えを急ぐあまり安易な判断で白黒のジャッジを下す

(→物事をゼロかヒャクかで判断し極端な思考が認知の歪みを引き起こしている)

・自分とは異なる考えを受け入れられず話を遮ったり、自分の意見を強引に突き通す

他者に対し早急な判断を急かすあまり、脅しのような口調でモラハラ的な状況をつくる



強い言葉を味方に物事を平坦に、話し合いの場を奪ってしまう

わたしはこのような暴力的な力任せの話し合いや人の態度や姿勢に出くわすと、努力の甲斐もなくただ悲しく惨めな気持ちになる


ネガティブ・ケイパビリティは問題に対してすぐに答えを出さずわからないことをわからないままに受け入れ自分なりの答えが現れて来るのを待つことをいう

答えや解決策を急がずグレーゾーンを受け入れるということなのだ

焦らず状況を受け入れ柔軟な思考を持ち、情報を収集し時間をかけてじっくり考えること

他者の時間を待つこと、探求の機会をつくること、寛容さや受容すること


ネガティブ・ケイパビリティの反対はポジティブ・ケイパビリティであり、できるだけ早く答えを出して問題解決を重視することをいう

両者の価値観や考えの根本が食い違うとお互いにとり居心地の悪さや違和や不快な気分を催す

どんな場面でも自分と同じ価値観で構成された集団というものはない

ひとりひとり異なる背景を持ち各々の時間を生きている

それを前提として異なる意見に耳を傾け、わかったつもりになるのは避けたい

人を排除したり自分自身を排除したりという極端な行動に走ることも考えられる

わたしはネガティブ・ケイパビリティを他者には要求していない

自分の姿勢として持っておきたい

変えられるのは他者ではなく自分だから

自分が自分を変えられるのだとしたら、探求の機会を奪う暴力から離れたい


今日もおつかれさまでした

明日も安全に過ごせますように





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