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執筆者の写真Megumi Karasawa

黄昏時

黄昏どき


某日、みっちりとペン画に取り掛かる

先月から継続している制作のうち今月はペン画と相性が良い

表面になる表紙を描き始めると時間があっという間に経つ

集中する率が高くモヤモヤしているときは実に捗る制作なのだ、机に向かって静かに大人しく誰もいないかのようにペンを走らせる

こうしてこの世から切り離され別の次元で絵を描く

規則正しい直線を重ねていると気持ちも安定する

同じ姿勢で座りっぱなし、近視眼的にものを見て疲労を感じ外へ出る

午後2時20分

冬は陽が暮れるのが早い、この時間でもう西日の太陽は夕方に向けて帰る支度をしている

最後のきらめきを関東平野に降り注ぎ朝とは異なる光にメランコリックな気持ちになる

西日を受けると苦しくなる、だからこの光は少し苦手…

西日は人間を不安な気持ちにさせる何かがある

新生児・乳児は生後2~3カ月をピークに夕暮れ時に泣き出すことがありこれを「黄昏泣き(コリック)」という、世界で共通する現象だそう

原因はよくわからないといわれている、日中の疲労や部屋や外が暗くなることへの不安、胃腸の不調などが考えられていて自然な現象なのだそう

赤ちゃんは夕方になるとモヤモヤした気持ちになって不安で泣いてしまうのだ、次第に暗くなる現象も嫌なのです

赤ちゃんに限らず高齢者にとっても不安な症状が夕方から出ることがあるという

これは「夕暮れ症候群」といわれている

同じように日中の疲労が溜まって脳の活動が低下し不安や混乱が生じてしまうのだそう

わたしはというと、夕方に向かう西日のきらめきに一抹の寂しさと不安を感じます

特にメランコリックな気持ちになり胸苦しさがある

幼少の頃を思い出したり抑圧した記憶が西日によって明るみに出されたような気持ちになるからです

一瞬ナーバスになるけれど、それほどメンタルが乱れるということはありません

ですが散歩に出る時間はもう少し早めのほうがいいかもしれない

陽が暮れるのが早いから体感時間より前の行動が外の現象と折り合いがつきそうです


西日は人の気持ちを不安にさせることがある、新生児は黄昏泣き、高齢者は夕暮れ症候群の症状がでることもある
西日は人の気持ちをメランコリックにさせる何かがある

ドローイングは日記か?


毎日のドローイングは日記の役割を果たしているとは限らない

ブログと同じで内容ではなく「毎日描く」ということにフォーカスする

手を動かせば画面は何らかのシミができ何かは残る、絵になろうがならまいがこだわらない

一日のうちにこの時間を設けて「自分を自分の中心に戻す」「リセットする」ことと認識した

ドローイングは日記でも記録でもなくなった、時間を顕すものだった

描いて積み重ねた紙、その高さは時間を視覚化している

高くなるにつれて時間という量を確認する、それは自分にとって大事なことです

絵を描くことから離れたくなるときがある、画面に向かうことに足がすくむことがる

そんな気持ちとは無関係に毎日ドローイングをしている、これは「絵を描く」という行為ではないのかもしれない

積み重ねるということを目的にした行為であって描いているわけではないのだった

何かのための訓練でも習作でもない

下絵でもない

日記でもない

不思議な存在として「毎日描く」

これをしないと一日が終わらない。という日常に直結したものになることを期待して始めた

そういう手の仕事があってもいいし、絵として成立していなくていい

毎日一定量描くことを止めない

毎日は永遠か?

いつか毎日というものに終わりが来る

毎日がいつまで続くか分からない

今日という日を20枚の紙に置換する


ドローイング…これをしないと一日が終わらない。という日常に直結したものになることを期待して始めた
ドローイング…毎日という日を20枚の紙に置換する


「黄昏時」を読んでくれてありがとうございます


「睡眠について」という記事を書いてもっと知りたくなったのでもう少し掘り下げて調べてみようとおもっています

睡眠から一日を組み立てるという発想の転換に興味があり今までのやり方を修正するところはして、より良くしていきたい…生活は続く、続く、続く

冬の寒さが本格的になってきて、朝8時25分の車の気温4℃、この間までは9℃だったんですけれどね

一気に下がりました、乾燥もひどくてインフルエンザに罹る子もちらほら出てきました

冬の到来…

今日もおつかれさまでした、明日も素晴らしい日になりますように






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